2010年4月10日土曜日

英語の生徒ではなく、英語の実践者見習いになろう!

書店の語学コーナーに行くと、あらゆる種類の本が並んでいます

また、お馴染みのNHKの講座のテキストも、番組のタイトルとかがずいぶん新しくなって
つい、手に取ってしまうようなものがたくさんあります。
きいてみようかな... (でも、続かないんですよね、不思議と... 私も中学生のころ聴いてましたが...)

先日、書店でぶらぶらと語学関連の本やテキストを見ながらふっと思ったことがあります。
それは、基本的にほとんどの人の英語との関わりって、とっても学校的なんだなって...

つまり、英語を習得しようという人は、みなさん、自分を「生徒」として意識しているということ
別に学校に行っているわけでもないのに、生徒意識で学んでいるんです

さて、横浜で日本で最初の英語塾を開き、西洋の診療所を開け、最初の和英辞典と聖書の翻訳をやった、ヘボン博士(そう、ヘボン式ローマ字のヘボンさんです!)は、日記にこう書いています。

「この言語(日本語...筆者注)はたしかに君にも興味があることでしょうが、わたしは、まだそれについて多くは語れません。日々、これつとめて学んでいます。日本語は中国語よりはるかにむずかしいと思います。発音するのに苦労する一つの音がある。dとrとの中間の発音です...」

日本に来て、まだそれほど経っていない時期に、ヘボン博士はかなり苦労して日本語を学んで行きますが、興味深いのは次の文章です。

「私は正規に日本語を研究しております。最初のシラブルの最初の語を説明し、順序正しくおくっていって四十七シラブルのうち十三シラブルまできました。こうして辞書の編さんをしております。もしわたしが望んでいる通り生きている間に辞書を完成することが出来るならば、それは偉大な業績となるでしょう。」

まだ日本語がそれほどわかっていないうちから、すでに辞書の編さんをしようとしているのです。日本語の生徒として受け身で学んでいるだけでなく、日本語を実践に活かす者として、辞書の編さんをしようとしている。

ヘボン博士が日本語ができるようになり、後には聖書の翻訳までするようになったのは、彼が、単に自分を日本語の生徒ではなく、日本語という外国語と英語の間の橋渡しをしようという「実践者」という意識でいたからではないでしょうか。

英語を学んでいる人は、どうしても生徒としての意識が抜けていないように感じます。
これだけ学校制度がしっかり浸透している世の中ですから無理もないかも知れません。
会社だって、従業員を管理したり、教育したりと、まるで学校の延長みたいな状況ですから...

あなたが生徒意識で、英語に対して受け身でいる限り、英語は身につかない。

あなたは、どんな種類の英語の実践者になれるでしょうか?
別にビジネスでばりばり交渉ができるように、などという大きなことでなくてもいいかもしれません。

こんなに日本中の英知を集めても、日本人の英語はさっぱり上達しません。
その状況を変えるのに、あなたは何ができるでしょうか?
ぜひ、一緒に何か仕掛けてみませんか? 英語の生徒ではなく、「実践者」として...

2010年4月1日木曜日

Let's Tweet to Relate: 1000 Twitter Stories--First Offline Twitter Conference to be Held Simultaneously in Four Major Cities in Japan, Spring 2010--

Traditionally, our specialty has always been refining and perfecting whatever imported. Automobile for one thing, and now, Twitter is another!

To be honest, we are not yet sure why Twitter is becoming a social phenomenon in Japan. At least, we all feel lucky to have kanji, or chinese characters, in our writing system. Compare to people Tweeting with European alphabets, we are advantageous to be able to include more information within 140 letters by using kanji, for each character has multiple meanings.


And perhaps what Twitter is providing reminds us of our ancestral community atmosphere, which we somewhat feel diminishing nowadays. Or maybe we simply are fans of whatever is American.

No matter what the reason is, without doubt, people already have joined the Twitter community are fallen in love with the world of 140 letters, and many more people are coming in at this very moment.

We have been compiling "Twitter stories" to explore how Twitter is utilized by people of various social groups such as business people, workers, managements, entrepreneurs, homemakers, students, and companies, and many others, at an outset, with a goal of gathering 1000 stories. Round midnight of May 28, 2010, 1000th story is posted and the goal was achieved.

On April 24, we are planning to hold our first Offline Twitter Conference. There are some similar events of various sizes which have been held in Japan and many places in the world. But we believe, this is the first offline Twitter event to be held simultaneously in multiple places.

We will get together to meet new people, share our stories, and explore how we best utilize Twitter for personal setting, and, of course, for business purposes.

Undoubtedly, people to be preset at the site, and people who may not be able to attend as well, will tweet happily during the event. But that's not all. We will live broadcast the event through Ustream!

So wherever you may be on the globe, or even if you are up in the space as long as you are online, join us with your PC, iPhone, iPad (should be available by then), android, or any other devices that let you tweet or view Ustream Broadcast.

Conference Title:
Let's Tweet to Relate: 1000 Twitter Stories
First Offline Twitter Conference to be Held Simultaneously in Four Major Cities in Japan, Spring 2010

Date: April 24, 2010
Time: 6:00-8:00pm (JST)
Place: Tokyo, Nagoya, Osaka, Fukuoka

2010年3月25日木曜日

教えて!みんなの Twitter活用事例1000 4都市同時開催 春のオフ会2010


Twitter活用事例1000 プロジェクトが企画・運営する
教えて!みんなの Twitter活用事例1000 4都市同時開催 春のオフ会2010

4月24日の開催に向けて、今夜も楽しい企画会議が Twitter上で開催されました。
みんなそれぞれ、別々の所にいるのに、TWitter上でどんどん議論が進んでいき、
他のウェッブサービス等もフル活用しながら、どんどんアイディアが集まり、
提案されたことに対してすぐに手が上がり、瞬く間に役割が決まり、
提案が瞬時に形になっていく

クラウドソーシングという言葉が巷では盛んに使われていますが
今日の様子は、そんな生やさしいものじゃありません!
もう驚き、感嘆、感動の連続。
ものすごいスピード感!
現実のプロジェクトでも、こんなスピードで動いていくものを
これまで見たことがありません。

まるで、見えない神の手が動いている、そんな不思議な感覚。
その道のプロフェッショナルや豊富な経験をもった人だけでなく
初心者も、興味があるという人も、何か役に立てればという人も
どんな人にでも活躍の場がある。そして、プロもアマも、有名な人も
そうでもない人も、(そしてたぶんこれから有名になる人も)
様々な立場の人が、同じステージ上で協力して何かを行うことができる。
そして、共感しあうことができる。

Twitterは、これからまだまだたくさんの可能性と感動と勇気と
そして未来を、創っていく場となる。
そう確信できた夜でした。


教えて!みんなの Twitter活用事例1000 4都市同時開催 春のオフ会2010
日時:4/24(土)18:00~20:00
場所:東京、大阪、名古屋、福岡の4都市開催


詳細は こちら

2010年3月23日火曜日

Twitter セミナーやります!

『あなたが一歩踏み出すための Twitter 活用術①(全3回)』
■講師/潟沼 潤(かたぬま じゅん)  
※英会話ナチュラ・リングア横浜代表
■日時/2010年4月24日(土)11:00~12:30
■会場/横浜都筑ビジネス&コミュニティ 4階(都筑区見花山)
■主催/チャレンジスペース・サービス


【講座内容】
Twitterには、ビジネスのPR以外にも、新たな可能性が広がっています。
何かを始めてみたいけど一歩を踏み出せない方に、Twitterをフル活用し、やりたいことの実現へ向けて行動を起こすためのノウハウを伝授します。
第1回『アラ・フィフティー起業家の涙と笑いの Twitter実践記』
徹底的な研究と実践の積み重ねから習得した、Twitterの全体像と可能性を大公開。

もちろんTwitterの基本もお話ししますので、初心者の方にもぴったりです。

予告:
第2回『Twitterをつかいこなすための20の秘訣』
5/15(土)11:00~12:30

第3回『一歩踏み出すためのTwitter総集編』
6/19(土)11:00~12:30

【講師紹介】
■潟沼 潤(かたぬま じゅん)
英会話ナチュラ・リングア横浜代表
公式サイト:http://www.natura-lingua.net/
Twitter:@naturalingua

元札幌国際大学マスコミュニケーション学科準教授。
学び・ヒーリング・アートの3つの分野を中心に様々なプロデュース活動を
展開中。
これまで演劇や映画、イベントの制作やプロデュースを手がけてきた。
昨年は関内のBarBarBarでジャズライブをプロデュース。
横浜−羽田空港定期船便就航を夢見ている。
趣味は料理、街歩き、生花。

【募集要項】
■日時/2010年4月24日(土) 11:00~12:30 ※受付開始は20分前からです。

■受講料/各回:2,000円、3回分一括:5,000円(税込)  ※当日会場にてお支払い頂きます。
■会場/横浜都筑ビジネス&コミュニティ 4階  ※駐車場はございません。
〔横浜市都筑区見花山1-30 見花山ビル〕
※会場案内はコチラ
■お申込み締切/2010年4月23日(金)
※申込み締切後のお客様のご都合によるキャンセルには、受講料が発生いたしますのでご注意ください。

申込&問い合わせはコチラ

2010年3月17日水曜日

(転載)LiーPoより,落語ライブのお知らせ!3月20日土曜日「三遊亭天どん」予約受付中です!お早めに!

渋谷にある、高校の同期のやっている Li-Poというバーのイベント情報です。
メールのお知らせは後から探すの大変なので、自分のメモ代わりのつもりで。

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3月20日(土)は、お待ちかね!昨年好評ただきましたLi−Po落語ライブvol.4、三遊亭天どんさんが再び登場!
とぼけた味わいで、落語通から若い女性まで幅広いファンの多い創作落語の旗手!脱力王子(勝手に命名)こと天どんさんが、「ろくろ首」ほか自作1作を携えての登場です。続く翌週27日(土)は、定例「音楽夜噺」と、さらに28日(日)は、あの伝説のアートなBAR、TRAUMARIS企画のライブイベント「歌のアルバム」、そして4月始めの週末は、BOOK BAR!と週末はイベントが続きます。
中国語サロン「amin chinese lounge」第2弾も好評開催中。3月16日(火)、4月6日(火)は営業時間が21:00からとなりますので、ご了承ください。
イベントのご予約は本メールに返信またはお電話でお店まで。ぜひお誘い合わせの上、お気軽に遊びにいらしてください。


★Li-Po落語ライブ「不思議な落語、落語のふしぎ」vol.4 〜三遊亭天どん「ろくろ首」ほか一席
3/20(土) 6:00pm開場 6:30pm開演〜 予約1500円 当日2000円(オーダー別)
昨年好評いただきましたLi-Po落語ライブ「不思議な落語、落語のふしぎ」第2シリーズ決まりました!
御馴染みのお三方が、3ヶ月連続で登場。三人三様の個性で不思議ワールドが炸裂します〜。先着25席限定。要予約。
トップバッターは、前回「茄子娘」も大好評、脱力系創作落語の異才、女性ファンも多い脱力王子(勝手に命名)こと三遊亭天どんさんの登場。「ろくろ首」ほか自作1席で、ゆるゆるの笑撃を!
Li-Po落語ライブ>>> 4月17日(土)柳家一琴 「魂の入れ替え」、5月15日(土)立川雲水 「あたま山」も決定! お楽しみに。


★音楽夜噺 ONGAKU YOBANASHI〜第46夜 ラテン音楽パラダイスへの道
3/27(土)3:30pm開場 4:00pm開演 予約1800円 当日2300円(1ドリンク付)
●論者:竹村 淳(音楽ジャーナリスト、プロデューサー) 
●聞き手:太田亜紀(スペイン語通訳・翻訳者、元ラティーナ編集者)
1977年の秋分の日の昼下がりのこと、初来日したブラジルの女性歌手エリゼッチ・カルドーゾの唄を 聴きながら、ぼくはブラジルへ行こうと心に決めた。それが実現したのは79年2月だったが、当時は格安ツアーなどなく、莫大な費用がかかった。でもブラジルに行ったことで、ぼくはかけがえのないものを手にし、ぼくの人生は大きく変わった。あのとき行ってなければ、NHK-FMで中南米とカリブの音楽番組のDJを務めることも、ラテン音楽と深く関わることもなかったと思う。そんなぼくの経験にからめてラテン音楽の魅力についてお話します。(竹村淳)
http://www.ongakuyobanashi.jp/


★TRAUMARIS presents 歌のアルバム〜其の弐
3/28(日)6:30pm開場 7:00pm開演 予約2500円 当日3000円(ドリンクオーダー別)
●出演: アキモトカヲル(シンガーソングライター) 宮川雅彦(俳優)
1伝説のアートなBar、TRAUMARIS(トラウマリス)の住吉智恵さんプロデュースのイベント が決定。アラブ音楽と弦楽器ウードの研鑽のためチュニジアに遊学後、あがた森魚、巻上公一、ブレッド&バターなど様々なアーティストとのレコーディング、ライブにギタリスト・アレンジャーとして参加するかたわら、ソロ活動を続けているシンガーソングライター・アキモトカヲルさんの、懐かしくも切ない楽曲に魅せられた人の輪が連なりはじまった “歌のアルバム”。 第2弾は、森鴎外の名作「高瀬舟」を、第1弾のゲストであり発起メンバーでもあるEPOさんとのご縁で出会った俳優の宮川雅彦さんを迎えて贈る、歌と朗読のアルバムです。


★Booklayer presents  BOOK BAR vol.0
4/3(土)3:00pm〜10:00pm (入場無料。オーダーは通常通り承ります)
「エスクァカイア」「スタジオヴォイス」などの休刊が相次ぎ雑誌ファンには寂しい昨今。そんな思いを強く抱きつつオープンする雑誌専門の古書店Booklayer(ブックレイヤー)が、一日限りLi−Poに出店、バックナンバーを展示即売します。オンラインでは味わえない雑誌の魅力を再発見していただければと思います。お気軽に覗きにいらしてください。


★トーク企画:神楽の歴史と現在。現代に生きる石見神楽(いわみかぐら)。
4/10(土)6:30pm開場 7:00pm開演 入場料1000円(ドリンクオーダー別) 
● トークゲスト:福岡ユタカ(Yen Calling)  ナビゲイター:前田圭蔵(プロデューサー)
島根県西部(石見地方)で伝統芸能として受け継がれている石見神楽(いわみかぐら)。日本神話を題材に、演劇性・娯楽性を強めた大衆的な芸能として発展。一般的な神楽のイメージとは一線を画した『軽快かつ激しい囃子と舞い』が特徴で、地元では子供から老人にまで幅広く人気があり、演ずる団体は100以上あるといわれている。5月に開催される石見神楽東京公演を目前に、知られざる素晴らしい石見神楽の世界を石見出身の雄叫びヴォーカリストの福岡ユタカさん(Yen Calling,PINK,近田春夫&ヴィブラトーンズ)が.お伝えします。饗が乗れば歌っちゃうかも!(笑)。ナビゲーターは神楽初心者の前田圭蔵さん。神楽のビデオをサカナに飲み食いし皆でワイワイ盛り上がりましょう。どうぞお気軽にお越し下さい。
      福岡ユタカHP  http://www.lares.dti.ne.jp/~yenchang/


本メールの転載、転送、大歓迎です!
皆様のご来店、お待ちしております♪

Li-Po伊藤美恵子

**********************
Li-Po
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-20-12-2F
TEL./FAX.03-6661-2200
Open 6:00pm〜1:00am (日・祝休み)
※毎月第1、第3火曜日(3月16日、4月は6日と20日)のみ、営業時間が9:00pm〜1:00amとなりますのでご注意ください。 
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2010年3月4日木曜日

Twitter活用事例1000 (#twicase1000) オフイベント開催決定!

Twitterの可能性や楽しさを多くの人に伝えていこうという

Twitter上の全国の有志によるプロジェクトのオフ会開催が決定しました!

日時:4月24日(土)
18:00〜20:00
4会場(東京、名古屋、大阪、福岡)で同時開催

具体的な会場等、詳細は後日お知らせします!

Twitter活用事例1000についての詳しい情報は、こちらのウェッブサイトをご覧ください。






2010年3月2日火曜日

完璧じゃなくてもいいんじゃない?

昨日もアメリカで多くの人に人気のあったカムリのリコールが報道されていました。リコール隠しまで噂されてるみたいです。

今回の出来事を考える時に、トヨタの最大の強みが、実はもっとも大きな弱点ではなかったかと思えてなりません。

私の親もトヨタが大好きです。小さい頃からよく、トヨタはとにかく故障しない、そう親がいうのを聞いて育ちました。

アメリカに留学中も、私が日本人だとわかると、トヨタの車はExcellent だ!(とにかく故障が多い自国の車に比べて)本当故障しない、そう言ってトヨタの関係者でもないのに、なぜかよく褒められていました。

トヨタの品質に対するユーザーの信頼はとても強く、そこから生み出される安全性についても安心感を与えていたのがトヨタでした。

もちろん人の命を預かっている商品ですから、安全性はもっとも重要ですが、人間が関わって作っている以上、絶対ということは不可能です。

不具合や故障はないにこしたことはないのでしょうが、でも故障が起こるからこそ、普段から自分の車のコンディションを自分でチェックするという習慣がつくのだともいえます。アメリカではかなり多くの人がちょっとしたことなら、自分で車をいじったりします。

完璧を求められるあまりに、実際には完璧であるはずがないのに、実際よりよくみせたりしてしまう。

引き合いに出すとしかられるかもしれませんが、世界で最大のソフトウェア会社であるマイクロソフト社のWindowsは、おそらく世界でもっともバグとセキュリティーホールのあるソフトかもしれません。マイクロソフトの様子をみていると、まるでプログラムにバグがあるのは当たり前で、問題がでてくればその都度直せばいい、そう考えているように思えるくらいです。そんなふうに完璧とはいえない製品をだし、修正版のインストールの手間を毎回ユーザーに強いているにもかかわらず、マイクロソフトの優位は変わりません。

オリンピック選手の帰国記者会見でもそうでした。メダルの数がふるわなかったことを、まるで糺弾するかのような雰囲気。失敗をぜったいに許さない社会の空気。いつもきちっとして、ミスや遊びを許さない世間。選手の入場のユニフォームへの大人げないバッシング。

ひとたび有名人が不倫という間違いを犯すと、まるで自分は清廉潔白であるかのように、国をあげて避難をする社会。

こんな余裕のかけらも、寛容さもない社会のもっともすぐれた成功例であるトヨタ。

今回のトヨタの問題は、実は日本という国と日本人全体に向けられたリコール要求でなかったのだろうか?

毎日のように起きる、鉄道自殺。そのためにほんの30分、1時間遅れるだけで、目の色を変えて駅員にくってかかる乗客。なんとしてでも会社にくることを要求する中間管理職上司と同僚。

たいへんな厳しい世の中だから、真面目な顔をして、歯をくいしばって、寝る間も惜しんで働いて、未曾有の経済危機をのりこえなければいけない。それはもちろん分かります。

でも、一方で、危機のときこそジョークを言って、それを笑いとばすような人々が、海を渡るとたくさんいます。

トヨタがもし今後、いままで以上に完璧さを求めていくなら、きっとどこかでポキリと折れます。

いいじゃないですか。完璧じゃなくても。完璧であろうとすることなんかやめて、素直に世界の人々に言ったらどうでしょう。「完璧な車は作れません。でも、心を込めて、今の持てる力で作れる最高の車を作ります。もしそれで故障があったら、どんな小さなことでも、すぐに知らせてください。出来る精いっぱいのことをして、安心して乗ってもらえるように改良します。」

不具合や故障があるのはいいことじゃないですか。その段階で気づいて手当をすれば、大きな事故にならずにすむし、それを改善することで、さらによいものが作れる。

日本人がたぶん誰でも誇りに思っている、世界一の自動車メーカーのトヨタさん。いつまでも私たちの誇りでいてもらうためにも、どうか無理をしないでください。あなたがたが完璧じゃなくたって、いい車を作ってくれるって知ってますから。
そして、たぶん多くのアメリカ人の友達も、冷静になれば、分かってくれますから。

応援してます!





2010年2月25日木曜日

絶対オススメ〜Twitter活用事例1000まとめ wiki〜

ここのところ、あちらこちらで、「Twitterってさ〜」という声が聞こえてくるようになりました。
私も、毎日少しずつ新しいことをためそうと心がけていますが、一人が思いつくことは限られています。

そこで、おすすめしたいのが、起業家12年目、子育て中のワーキングマザーでもある、
平原由美さんが始めた、Twitter活用事例1000。

Twitterをやっている人なら、こちらのハッシュタグ(#twicase1000)をフォローするとその様子をうかがうことがができます。
ここでは、Twitterへのいろいろな関わり方をしている有志の人たちが、それぞれのTwitterへの思いや、工夫、試行錯誤を交換しています。
そういった事例を1000集めていこう(出版すると電話帳の厚さになるかも!)というプロジェクトです。

平原さんのかけ声(つぶやき)の下、Twitter上で定期的に時間を決めて、事例を交換しあったり、企画会議をしたり、もちろん好きなときに自分のツイートに"#twicase1000"を付けてつぶやいたりしています。

このプロジェクトにかける平原さんの思いや、これまでの活動の全貌は、ブログにまとめられています。

こちら

私も参加するようになって、実はまだ日が浅いのですが、すっかりはまっています!とにかくTwitterが好きな人たちが集まって、わいわいワクワクしながら、Twitter上でですが楽しく、熱く思いを交換しあっている。

近々、オフ会も開催されることになりましたが、そこは皆、ソーシャルメディアのイノベーターを自覚している人の集まり!ただの飲み会ではおわりません!

すでに、オフ会を Usteam、Skype、ニコニコ生放送などで中継して関東圏以外の人も参加できるようにしよう! メディアを巻き込もう、英語でオフ会の模様をTwitter上で同時通訳して、海外の人にも日本の盛り上がりを伝えていこう... などなど、考えただけでわくわくするような、前代未聞のオフ会になりそうです。

興味あるかたは、ぜひまずは平原さんのブログをご覧ください。



それと、最後に私が講師をするセミナーの宣伝ですが...

横浜市都筑区都筑ふれあいの丘にある、横浜都筑ビジネス&コミュニティに拠点を置くチャレンジスペースサービスが提供する、横浜ちゃれんじ倶楽部のセミナーとして、Twitterセミナーを行うことになりました。

題して、「あなたが一歩踏み出すための Twitter活用術」

第1回 は "アラフィフティー起業家の涙と笑いの Twitter実践記"

4月24日(土)11:00〜12:30スタートで、
5月、6月と全3回の予定です。

詳細は後日!

2010年2月19日金曜日

英語のプレッシャーが日に日に... あなたの職場もそうですか?

先日、デザイン関係の仕事をしている友人と話をしていて、こんな話を聞きました。その友人の知り合いが、海外との商談は以前は通訳を付けていたのに、経費削減のため通訳を頼む予算がなく、自分たちでなんとかしなきゃいけなくなっている。でも、英語は満足に話せないし、それがすごくプレッシャーでたいへんだということだそうです。

旅行や、日常生活の用事ならそれなりになんとかなるっても、いざ仕事となるとやはり失敗は許されないというプレッシャーは大きいですよね。でも、予算が足りなくて、通訳や翻訳は頼めない。そんな状況で悲鳴を上げている方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

控えめなはずの日本人ですが(最近はそうでもないみたいですが...)、英語を話すとなると、なぜか自己主張のとっても強い人に変身してしまいます。よく観察してみると、言葉は出てこなくても、とりあえず伝えようという気持ちがすごく強く出ている人がとても多いです。

また、これはいつもひやひやするのですが、けっこう英語を話せる人で、話せるという自信からなのか、必要以上に強い態度で話す人がびっくりするほどいます。ひやひやするというのは、そういう話し方だと、相手には、かなり高飛車で傲慢に聞こえるような言い方をしているからです。

アメリカ人は特に、仕事の場でもジョークを言ったり、あまり堅苦しくない、どちらかというとくだけた表現を使ったりすることが多いです。何かの発表とか、講演とか、ちょっと公式の場所とかでないと、あらたまった表現は使わない傾向にあります。逆に、アメリカ人があらたまった堅苦しい言い方をしている時は、覚悟したほうがいいかもしれません。

実は、これをけっこう英語を話せる人がやってしまいます。日本は仕事場ではフォーマルが基本ですから、それをそのまま英語に置き換えてしまうのかもしれません。言葉が必要以上に硬い表現で、しかもにこりともせずに、淡々と話をします。聞いている方は、かなり圧迫感を覚えてしまいます。

コミュニケーションの基本は、英語でも日本語でも、相手への思いやりと、興味関心を示すこと、笑顔、感謝、これらが必要です。伝えようとする前に、まずは耳を傾ける。そして、相手がいったことをまずは、受け止め、賞賛してあげて、感謝をする。そして必要なら、自分が思うこと、考えることを添える。これをキャッチーボールのように繰り返していくことで、相手とよい関係を築くことができるようになります。

英語で自分の意見を話すことを学ぶ前に、ぜひ相手のことをもっと知ったり、相手のことを引き出したりすることを英語でも心がけてみてください。具体的には、相手への質問と、賞賛の言葉を、英語でぜひたくさんストックしておきましょう。そして、感謝の言葉も。

自分の事ばかり言っていると、相手からの質問がどんどん来ますから、それに着いていくだけで精一杯になったり、途中で答えられなくて、真っ白になってしまいます。

巷に出ているディベートや、自己表現の本や英語のレッスンは、こうした人間関係ができあがった上で、初めて活きてきます。それをしないで、主張ばかりしている人は、たとえその人の英語がどんなに完璧でネイティブなみでも、どんなに英語の達人として日本であがめ立てられていても、たぶん欧米にいくと、陰で嫌なやつ、生意気なやつと言われていると思います。だから、どうか下手でも、笑顔で相手に興味を持って、もっと知りたい、教えてほしいという思いで質問し、相手を褒めてみてください。とってもよい人間関係ができて、英語のプレッシャーなんてどこかへ飛んでいきます!

いくつか、英語のほめことばを学べるサイトを挙げてみました。これ、自分にも言ってあげると、気分よくなりますね。


授業で使える英語のほめことば 95集 by 猪野 真理

英語褒め言葉集

e ample praise.(ほめちぎれ!)-励ます、認める、受け止める超短い英語集(3)

- by 川神正輝

2010年2月17日水曜日

勇気をくれる、ヘボン語録

今日は、ちょっと手抜きですがヘボン博士の日記から、ちょっとすてきだなと思うことばをいくつかひろってみます。
ヘボン博士のことを読み、調べ、どんどん知っていくにつれて、この偉大な一人の人のことがとっても大好きになっています。
今ではすっかりもっとも尊敬する人物の一人として挙げることができるくらいになっています。残念ながら、その功績はすっかり歴史に埋もれてしまっているので、ぜひ光を当てられたらと思っています。

この語録も、ヘボン博士の飾らない、誠実な人柄が出ていると思います。

ヘボン博士の手紙はすべて、実の弟のスレーター・ヘップバーン(そう、本当はヘボン博士の苗字はヘップバーン)に向けて書かれています。


「『苦しめられることは、私にとっては善いことでした』と私は言えるのです。」

「わたしはこの国(日本)において役に立つものになるかもわかりません。どんな小さなことであっても、とにかく何か役に立つことをやろうと努めています。」

「わたしは、この著書(和英五林集成・日本初の和英辞典)を完全なものとして出版するのではありません。否、完全にはほど遠いものですが、すべての人々にとって、非常に利用度の高いものです。」

「わたしは一生懸命働いている。忙しく、働くことが好きだ。しかし、しばしば疲れてしまう。」

「わたしはこういう考えをもっています。人はその事業を経営するにあたり健康であり、勤勉と正直と礼譲とを合わせもち、それに信仰をもっておれば、最後に成功すること確かであるということです。進歩はおそくとも忍耐すれば失敗することはありません。」

「わたしどもを、それぞれの場所に働くよう命じたもうた方は、なにがわたしどもに最善であるかを知っておられるから、わたしは他の人以上に何らか、よい利益を得ようとは考えません。偉大なことは、わたしどもの仕事をよくなし遂げることです。自分のことや自分の利益のみを第一に重要なこととして、これを求めようとしないことです。」

「わたしは、祖国から離れて長い年月旅人の生活を送ってきた者であり、地球の果てで異教徒の偶像崇拝者たちの中で開拓宣教師としての生活を送り、世界の海をこえて旅した者です。むずかしい外国語を語らねばならず、その上幾多の危険に身をさらしつつも、なおおそらく、故国にあって静かに生活したよりもはるかに、生活を楽しんできたのです。」

出展:高谷道男編訳「ヘボンの手紙」有隣親書(絶版です...手に入らない...)

2010年2月15日月曜日

王様の日本語直訳ロック

英語は格好いいというイメージがなぜか定着している日本

例えばバイリンガルの人が、英語でちょこっとペラペラっと
ひとことふたこと言っただけで
羨望のまなざしで見られたりする...

洋楽というとほとんどの場合英語の曲であることが多いけど
英語の曲も、やはり格好いいと思われている
ほとんど雰囲気だけで...

でも、ちょっとバイリンガルキッズ、またはネイティブの人でもいい
話している内容に耳を傾けてみると...

実はたいしたこと話しているわけじゃない。
日本人だって、普段話している内容って
日常的なたわいもないことが多かったりする。
英語で話している人も同じです。

実は、かっこいいというイメージがあるメジャーな英語の曲も
実際に歌詞を見てみると、内容がたいしたことなかったり
ちょっとしらふじゃ言えないような、恥ずかしい内容だったりする

2月14日のバレンタインデー
恒例の渋谷 Li-Poでの王様ライブに行ってきました!
王様といえば、英語のロックの名曲を
神業的なギターテクニックを披露しながら、
ロックの魂を日本人の琴線に触れる言葉で聞かせてくれる
まさに、ロックの架け橋、ロック魂の忠実な継承者
キング・オブ・ジャパニーズロック!

王様は自分で直訳ロックと言っていますが
よくCDに付いている、意訳が行きすぎておしゃれになりすぎた訳詞とは違い
その絶妙な直訳が、まるで原語で歌を聴いているような気分にさせてくれる
翻訳というよりは、日本語で原語の世界を再現しているといえる
まさに、オリジナルな創作のレベルの歌詞。

詳しくは、ぜひ王様の公式サイトを覗いて
そしてCDを聴いてみてください
できれば、ライブにいって直接その世界に触れてみるのが一番です。

王様の歌を聴いていると、雲の上人に思えていたロックスターたちも
同じ人間で、たわいもないことに悩んだり、苦労したり、涙したりして
それを本当に素直に、時にはあまりにもストレートに、歌詞にして歌っている
英語のネイティブが感じることと同じ体験を、日本語ですることができる

王様の歌は、日本人の英語のトラウマを吹き飛ばしてくれる
そんなパーワーのある歌だと思います。

英語だって、人間の話している言葉。
たいしたことはありません。
きっとあなたも話せるようになります!






2010年2月14日日曜日

横浜港を救おう!

今とっても気になっていることベスト5に入ること。それは横浜港についてです。
横浜は歴史的にも日本の代表的な港です。豪華客船が寄港したり、湾内クルーズ船が運行したりと、普通の人がイメージする港らしい光景が見られます。また、観光地としても常に人気のある赤レンガ倉庫、大桟橋や山下公園、港の見える丘公園、またみなとみらい地区など、港にふれることのできるスポットがにぎわっています。

このように一見活気のあるように見える横浜港ですが、実際には港としては世界の中で埋もれていこうとしています。港が存続していくためには、どれだけクルーズを走らせても、豪華客船を寄港させてもだめで、本来的には貨物運輸の拠点として、特に海外との貨物運輸のハブとして活用されることが必要です。それが今、危機的な状況に直面しています。

私は、港湾や海上運輸に関してはまったくの素人ですから、的外れや誤ったことを書くかもしれませんが、少なくとも今の時点で一般の素人が感じる危機感みたいなものをお伝えできればと思います。また専門の方のご指摘をもらえれば、うれしいです。

もともと小樽生まれで、港町横浜に引き寄せられるように2年前に横浜に移住。最初は港周辺の賑わいをみて、やっぱり活気があると思っていました。でも、貨物の施設の方を見に行った時に、2つのことが気になりました。日本でも代表的な港である横浜にしては(1)接岸している船の数が多くはないなということ、そして、(2)接岸している船が思っていたよりずっと小さかったこと。(1)についてはたとえばピークが夜であったりとかで、まったくの勘違いかもしれませんが、(2)については、日本有数の港だから、さぞ大きな貨物船が見られるかと思っていたことからも、とっても気になりました。もしかしたら、あまり利用されてないのかなと。

横浜市立中央図書館に行ったときに、たまたま港湾関係の本をみつけて、いくつか手にとって読んでみました。その中で今まで知らなかったことがとてもわかり安く書いてあった本がこちらです。

知ってもらいたい日本の港 、国分 和雄 (著) (アマゾンでは新刊・中古とも取り扱いなしです)

その本で読んだことと、自分でその後ネットでウェブサイトや資料を読みあさって、日本の港が実は危機的な状況にあるということでした。もちろん、関係者の方々が懸命に努力をしながら、なんとか盛り立てていこうとしていますが、なかなか他の人の理解が進まないこともあって、 思うようにいかないという状況のようです。

さて、素人なりにできるだけ分かりやすく書きます。

日本が資源のほとんどを海外からの輸入に頼っていることは誰もが知っています。自給率はほんのわずかで、輸入が止まったら今の生活が維持できないどころか、経済活動がおそらくストップします。また、輸出も重要な産業ですから海外への輸送も重要です。飛行機か船で運ばない限り、物は入ってきません。飛行機は輸送費も運べる量も、船に比べると非効率です。船は日本にとって今でも、輸出入の主役なのです。

さて、飛行機がジャンボジェットより大きい超大型の2階建て飛行機 A380の時代がこようとしているのと同じように、貨物もオーバーパナマックス型という大型のコンテナ船が海外輸送の主流になっています。コンテナとは、いろんな形や大きさの荷物をばらばらに積み込むのではなく、定型のコンテナに入れることで積み込みが楽で、しかも倉庫がなくてもそのまま積み重ねて保管ができる入れ物です。このコンテナをこれまで以上に大量に輸送することのできるのが、オーバーパナマックス型のコンテナ船です。

こうしたコンテナ船の航路として日本に関係があるのが、(1)太平洋を経由してアジアと北米を結ぶ北米航路、(2)マラッカ・シンガポール海峡、スエズ運河、地中海を経由してアジアとヨーロッパ間を結ぶ欧州航路です。

大型コンテナ船が接岸するためには、当然水深の面でも、埠頭の長さも規模が必要だということは感覚的に分かると思います。具体的にいうと、岸壁が350メートル以上、水深で15メートル以上の深さが必要になります。こうした埠頭を大水深バースといいます。現時点では、横浜には専用の大水深バースが2つ供用されています。2つはすごいと思わないでくださいね。アジアの他の国と比べて見ると:

中国 28(計画 112)
韓国 15(計画 48)
シンガポール 16(計画 17)
韓国 15(計画 48)
日本 4(整備中 5 計画 6)

数字は実際に供用されている数と括弧内が計画中のものです。中国で計画中が112というのはものすごい数ですが、国土交通省が平成21年4月現在で調べた統計からの引用なので間違いはないと思います。韓国の 48もかなりの数です。シンガポールも負けてはいません。それに比べて日本は整備中のものと計画中をすべてあわせて、ようやく15です。つまりアジアの主要な港を抱える国の今のレベルにようやく追いつくという状況です。

このように書くと、貨物の取り扱い量が実際には減っていて、大型貨物も思ったほど入ってきていない現実があるからこれ以上は過剰投資だというように声高な叫びも聞こえてきます。でも、ちょっと考えてみると、実は認識がまったく逆で、取扱量や大型船の数が少ないのは、それに対応できるハードが整っていないからということではないかと思います。また、ソフト的な問題もあります。日本の港が人件費が他の国よりはるかに高いということ、また、税関の手続が、縦割り行政の弊害で2.7日もかかってしまうことです。ある資料では、税関の手続のために、書類をもってあちこち走り回らなければならないそうです。アジアの主要国の港では窓口が一本化され、電子化も進んでいるため、24時間以内にはすべて終了します。

大型船が入れないとなぜいけないのか。別に小型のコンテナが運んでくるようにすればいいじゃないかという声もありますが、先ほどのコンテナ船の主要航路を思い出してください。ヨーロッパからの航路は途中にシンガポールや香港があります。北米航路は途中で日本を通ります。大型コンテナが日本に直接入って来れないとどういうことが起こるか。

ヨーロッパからの航路は、シンガポールや中国の港で日本向けの荷物を降ろし、そこから小さな船に積み替えて日本まで運ぶことになります。また、北米航路は日本を素通りして香港などに行き、同じように、小さな船に積み替えて日本へ運ぶ。当然、積み替えと日本への小型コンテナの輸送費が余計にかかってしまいます。

輸出の場合は直接日本から欧米へ船をだせばいいということになりそうですが、船一杯に大量に輸出するなら別ですが、少量の場合は他の船で一緒に運ぶことになりますから、やはりアジアの港に一度運んでということが必要になってしまいます。

もし大型コンテナがどんどん日本に寄港していけるインフラが整っていれば、直接積み込みができます。また、アジアとの輸出入も定期航路をつかうことでコストを減らすことができます。

もっと大切なことは、空港もそうですが、ハブ化という問題です。世界の物流が行き交う中心の港になれば、それだけ経済活動の鍵を握れます。中国や韓国、シンガポールがねらっているのはまさにこのハブ化です。日本がハブ化ができないと、経済の中心がそうしたアジアの国に移ってしまいます。

街もそうですが、多くの人や物が行き交うところは、あらゆる面で活気があります。ハブ化ということを甘く見ていると、人や物が日本を素通りしてしまい、一方通行の流れしかない活気のない場所になってしまいかねません。

事業仕分けが注目を浴びている中で、目先のことだけをみて、お金がかかることはなんでも悪という風潮が出てきているような気がしています。でも、一見莫大なお金がかかることでも大切なことには工夫をして投資をする必要があると思います。ほとんどの物が船で運ばれてくる日本。その輸送をサポートする港は、とても重要なインフラだと思います。

もう一言だけ付け加えると、海外だけでなく国内の輸送も、船を使うと量もコスト面でも、また環境面でもいいことがたくさんあります。

横浜に住んでいたり、関わりがある人は、船や港のもつ役割や現状をもういちどしっかりと考え直すことが、ぜひとも必要です。



2010年2月11日木曜日

小学校英語について思うこと

ちょっときっかけがあって小学校英語について書きます。

実は、実の弟が北海道教育研究所に勤務していまして、小学校の現場にいたときに小学校英語の実践をやっていたこともあり、ずっと興味をもっていました。こうして、英会話の事業を行うようになって、今は成人の方の英語習得のサポートをしていますが、現場で頑張っていらっしゃる先生方や、特に小学生のお子さんを持つ親の方々になにか役に立つことができないかと考えています。

さて、小学校英語については、英語教育産業のちょっと先走り的な情報発信もあり、なにか急に小学校で英語の授業が始まるかのようなイメージがありますが、新しくなる指導要領には、教科ではなく、別項目で「外国語活動」として位置づけられています。つまり、国語などのように教科ではなく、それぞれの学校の状況応じて、柔軟な取り組みがスタートできる活動のひとつになっています。

実際には、総合学習の枠組みや空き時間の活用、授業時間を補充しながらという試行錯誤が行われているようです。

横浜市では、23年からの全国での外国語活動導入を先取りし、全学年で外国語活動を行っています。担任の先生とALT、そして英語に堪能な保護者や地域の方がサポーターとなって、英語の単語に親しんだり、ゲームをしながら、英語の発音や簡単な表現に慣れたりという活動が、各学校で行われているようです。

子供たちが英語にふれるチャンスができるのはとってもいいことだとおもいます。ただ、実際に中心になっていらしゃる学校の先生方は、ただでさえ忙しいのに加えて、ALTやサポーターの方との打合せ、調整で多忙になりすぎないかちょっと心配です。

また、小学生のお子さんがいる親の方々に十分な情報が行き渡っていないように思います。自治体も説明会を開いたりなど、努力を続けていますが、情報が行き渡り、理解が深まるまで、少し時間がかかるかもしれません。

小学校英語に関して、気になる点を挙げると

(1)これは英語教育界全体の問題点かもしれませんが、外国語活動の中心となってる考え方が、あまりにも言語学的な視点に偏っているということです。言葉は言語学だけでなく、文化的なことはもちろん、精神的な面、身体的な面、社会的な面など、様々な要素が複雑に絡まった活動です。より広い意味でのコミュニケーション活動を目的にするのであれば、言語学的な視点だけでは、中学英語の予備学習になってしまわないかと心配しています。

(2)外国の文化に触れる機会は、地域によって差があるかと思いますが、横浜の場合は一歩街に足を踏み出せば、多くの外国人のコミュニティがあります。言葉と同時に、実際に地域にいる外国人の人々との触れ合いの機会も(もちろん実際すでに行われていると思いますが)積極的に作っていくことができれば、小学校の外国語活動が実りあるものになるかと思います。英語だけじゃなく、時々別の言語にふれる機会もあれば、横浜の地域特性を活かしたものになるのではと思います。

なによりも、実際に現場で指導を行っている先生方に無理がかからないような仕組みをつくっていかないと、せっかくの活動も年月を重ねるごとに形骸化していきかねないと思います。また、小学校の教育活動全体とのバランスが、なによりも大切ではないかという、当たり前のことを最後に付け加えておきます。

2010年2月10日水曜日

アメリカ人の大好物といえば

アメリカ人の大好物といえば...?

コーラ? いいえ。
マカロニ&チーズ? なかなかマニアック。
フットボール? 食べ物ではありませんが、これは、食べたいくらいに好き...じゃなくて、食べるのも忘れて多くの人が夢中になるのは、いうまでもありません。
でも違います。

それは...


そう!ピーナッツバター!

アメリカ人はとにかくピーナッツバターが大好き。子供たちのお弁当で定番なのがピーナッツバターサンドイッチ。
ピーナッツバターだけの時もあれば、好みのジャムと混ぜて(中を見るとちょっと美しくはないですが...)パンにはさむだけ。ブラウンバックという茶色い紙袋に入れて、学校にもっていく。アメリカでよく見る光景です。

ピーナッツバターのメーカで最も有名なのが(これ以外のメーカが作っているの?というくらいどこにでもあります)

SKIPPY

正直言うと、初めてピーナッツバターを食べたときは、思わず喉が詰まるかと思いました。慣れないと、水と一緒じゃないと、とてもじゃないけれど飲み込めない。ピーナッツバターサンドイッチも、やはり飲み物と一緒じゃないと、ぱさぱさして、食べられたものじゃない。これいったいどうやって食べるんだろうと思いました。

でも、慣れるとすっかりあの濃厚な味の虜になります。普通のバターでは絶対に出せないような食べごたえ。スプーンにとって、そのままなめても、お腹の空いた時は、けっこう満足できます。

そういえば、アンソニー・ホプキンズ、ブラッド・ピットが出演している、ジョー・ブラックをよろしくで、ブラピが演じる死に神が、スプーンにピーナッツバターをもらって、なめていました。

アメリカ人の食事でポピュラーなのは、日本人が思うようにステーキやハンバーガーではなく、このピーナッツバターサンドイッチなんです。

Peanut Butter Lovers というファンサイトもありますので、ぜひ覗いてみてください。

他には、よくアメリカの家庭でごちそうになったのは、キャセロールでしょうか。野菜や肉やマカロニが入ったオーブン料理。いわばアメリカ人の家庭料理。きどらないお袋の味ですね。

そういえば、TVディナーというのもありますが、こちらは冷凍のプレートディナー。手抜き料理の代名詞ですが、やはりたくさんの人が食べています。アメリカでスーパーに行くと、大きなカートにこのTVディナーとシリアルの箱を山ほど入れて買い物をしている家族をよくみかけました。

2010年2月8日月曜日

Do For Others 誰かのために

"Do for Others what you want them to do."

明治学院大学の建学の精神であり、教育理念、Do for Others
新約聖書マタイによる福音書7章12節の有名な言葉です。(ルカ伝6:31にも同じ言葉がでてきます。)
日本語に訳すると、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」

創設者のヘボン博士を生涯をもっともよく表す言葉として、これが建学の精神になっていると大学の公式サイトでは説明されています。

社会貢献、ボランティア活動、地域貢献、社会起業。
様々なことばのもとで、大勢の人が、「他者への貢献」に関心をもつようになってきています。
そして、見えないところで多くの人が、誰かのために汗を流したり、智恵をしぼったりしています。
競争ではなく、助け合い。勝ち負けではなく、支え合い。
そんな風に、人々の価値観や社会のあり方、仕組みが少しずつ変わっていけばいいなと思います。

同時に、他者への貢献が単に単発的なイベントで終わったり(もちろんイベントも立派な意味があると思います)
本当は何かやりたいけど、なかなか時間的にも経済的にも余裕がないという人も多くいます。

何かを、誰かを批判するという意図ではまったくなしで書きますが
誰かのための行動は、たとえ小さくても続けることができれば、いつか大きな変化を産み出します。

1859年10月18日に神奈川に上陸し、1892年19月22日に横浜を離れるまで、実に33年間に渡って、日本人のために全てを捧げたヘボン博士は、本当に偉大です。

もちろん、成し遂げたことも大きいのですが、毎日少しずつ、自分ができることをコツコツと積み重ねていったその継続力がすばらしいと思います。

口で、「誰かのために」というのは簡単ですし、自分が時間が空いた時に人のために働くこともそれほどエネルギーのいることではありません。でも、それをどんなことがあってもやめないで毎日継続することは、それほど簡単ではありません。

布教のため、医療活動のため、日本にいったはずなのに、幕府の政策で、いっさい本来の活動ができずに、毎日ひたすら日本語を学ぶことしかできなかった時期。アメリカにおいてきた息子が、様々な問題を抱えていることを知って、果たしてアメリカに帰るべきかどうか悩んだ時期。ほんとうに信念がぐらつくようなことをいくつも乗り越えて、33間年継続して、人々に英語を教え、治療を行い、辞書や聖書の翻訳を行うことで、多くの人々を助けていったヘボン博士。

何事もそうですが、もうダメかもと思ったその、時にあと一歩だけ前に進んでみる。そして、それを可能な限り続けていく。ヘボン博士から教わることは、まだまだありそうです。

2010年2月7日日曜日

The New York Timesから見る、トヨタのリコール問題

プリウスの大量リコールの問題に関して、アメリカのメディアは追求の勢いをどんどん増してきています。私が読んでいるのは、主に The New York Timesですが、他誌も積極的に問題を取り上げていて、当然関心が高いです。


今回のトヨタの対応に関して、このブログを書いている時点で一番新しい The New York Times の記事では、過去のトヨタのリコールや不具合の事例を全て挙げています。まるで、ほら、実はこんなに問題があったんだよ! そう言わんばかりに..

また、今回のトップの対応の遅さや、最近の自社弁護の傾向を際だたせるかのように、かつてのトヨタ、特に30年前にアメリカの市場を開拓しているころと比べて、いかに会社の姿勢が変わってきているかを詳しく述べています。また、1989年のレクサスの不具合が見つかった時は、迅速に対応し、会社がわざわざ顧客の家まで出向いて車を回収してまわったということを例としてあげています。

そんな会社が、最近は、問題が起こると、顧客の運転の仕方に問題があるなどと自己弁護をするようになったと指摘をしています。いったい何がトヨタにおこっているのでしょうか。プリウスの販売のあまりの好調に、またそのハイブリッド技術への高い評価に、奢りがいつのまにか生まれてしまったのでしょうか。

さて、文化的な違いという観点から、今回のトヨタの対応について2つ問題点を指摘したいと思います。

(1)トップの対応のスピードの遅さ
アメリカは大統領に大きな権限を与えている国です。また企業でもCEOは絶大な権力をもっていて、多くのことがトップの判断で決まり、素早く(個々に程度の差はありますが、日本の政府や一般的な日本の会社と比較すると)行動がとられます。分かりやすい例で言うと、国内で大規模な災害が起こったりすると、早いときは次の日には大統領自らが被災地を激励にいったりしますし、応援のメッセージも出すのが早いです。

これに対し、日本の政府は議員内閣制ですから、総理大臣の権限や裁量は大統領に比べるとかなり制限されます。党内や派閥内、他の政党、関係省庁などのコンセンサスや根回しが行われてから初めてトップが動くというのが普通です。これは民主党政権になってもあまり変わった感じがしません。

アメリカ人は悪者をやっつけたり、自分の命をはって人々を守るヒーローが大好きです。そんなアメリカ人からは、今日になってようやく「形ばかり」の記者会見を行ったトヨタのトップは、責任あるリーダーとはうつらなかったようです。

(2)記者会見は原稿を見ないで、アイコンタクト!
The New York Timesの記事は、ビデオが直接画面内で見られるようになっています。豊田社長の会見が、実はもうひとつの問題です。

公式に話をする時は、原稿があってもいいのですが、できれば原稿を見ないで話せるように、事前にしっかり練習をする必要があります。頻繁に原稿に目を落としたり、感情も入れず平板な調子で読んだりすると、自信がない、責任がない、何かを隠している、と見られてしまいます。豊田社長の記者会見はまさに上記の問題点そのままの会見でした。

世界的な大企業であるトヨタで、危機管理のための準備や外部のサポート(マスコミ対策も含む)がまったく機能しないということがあるのでしょうか。とっても不思議でならない今の状況です。

2010年2月6日土曜日

英語学習本、迷った時はここをチェック!

英語学習本マニアの英会話ナチュラ・リングア横浜です!
あ、片っ端から買うという意味ではありません。常に新しいものがでると、必ずチェックはします。もちろん仕事柄必要だということもありますが、英語学習を仕掛ける側として、けっこう勉強になることが多いので、どんなコンセプトやメソッドが元になって書かれているのか、どんな新しいアイディアが盛り込まれているのかなどをみます。

実は、これは昨日投稿するつもりで書いていたのですが、トヨタのリコール関連の 英語のTweetの激しさに対して、日本のメディアの暢気さがあまりにも際だったので、そっちを一気に書いてアップしてしまいました。

というわけで、今日は英語関連です。

さて、昨日は、ちょっと時間があったので、大きい本屋さんに行き、語学のコーナーの本を片っ端からチェックしてみました。月1回くらい、こうして語学本をみていますが、毎月どんどん新しい本が加わって、書店に来るお客さんは、かなり迷ってしまいますね。

もちろん、売れ筋の本は、平積みになっていたり、面陳列(本の表紙を見せて陳列)されているので、これを中心に見ていくと、今の流行みたいなものが分かります。でも、それ以外にもいい本ってけっこうありますよ!

今日、チェックした本で、これは役に立ちそうな本、面白いなと思った本、コンセプトや学習方法が共感できた本などをいくつか挙げてみます。

著者は英訳の翻訳者。Amazon の紹介では「目からウロコ」とありますが、著者が紹介している、自分が書いた英文を Google で検索かけてチェックをするというのは、私もですが、翻訳者ならけっこうやっています。すごく使える方法なので、ぜひ本で確かめてみてください。

(2)総合英語Forest 6th edition 石黒 昭博 (監修)
文法の解説書で、基本的には高校生向けの受験参考書ですが、社会人の英語再入門にも活用できます。高校時代の勉強を思い出しながら勉強できるので親しみ安いかもしれません。でも、どちらかというと中級者向けでしょうか。TOEIC学習用にの文法知識の整理をするのにはいいかと思います。

(3)All in One 高山英士(著)
使われている英語の例文は中級向けです。特に気に入ったのは、例文には英語のまとまりごとにスラッシュが入っていて、訳文も英語の順番でスラッシュごとに日本語が添えられていること。つまり英語の語順で理解するための仕掛けがあることです。

(4)英語で手帳をつけてみる 石原真弓(著)
実を言うと、大学生の時に24時間すべてを英語で生活してみる!という課題を自分に課して、1ヶ月くらい続けたことがあります。その時に最初にやったのが、手帳を英語でつけるということ。英語を使う機会がなかなかないという方、ぜひこの本を参考にしてチャレンジしてみることオススメします。「英語」を学ぶのではなく、「英語」で○○する、という勉強方法が一番力がつきます。同じ著者で、英語で日記を書いてみる−英語力が確実に UPするもありますが、こちらもオススメです。

(5)書く英語・基礎編 松本亨(著)
私が生まれる前の年(1962年)に出版されて、今でも書店にいけば必ず手に入るという超ロングベストセラー。いろいろ新し英語のライティングの本はありますが、なかなかこの本を超えるものは出てこない気がします。

【おまけ】

英語の学習法について書かれた本で、私に大きな影響を与えた本があります。でも、もう絶版で書店では手に入りません。ブックオフで見つけたら(100円で売られていたりする... Amazon では中古で1円!)ぜひ購入をお勧めします。私もこの間3冊目を買いました。

タイムを読む 講談社現代新書 松本道弘(著)
これ、復刻してくれないかな...

この本に出会って、本で松本氏が勧めるとおりに TIMEの速読を高校生から始めて英語の力を磨いてきました。けっこう読めるようになったなと思うまで7年かかりましたが...
でも、この本がなかったら、その後のアメリカ大学院留学も、通訳や翻訳の仕事も、大学教員の仕事も、英会話ナチュラ・リングア横浜も、すべてなかったかも... そう言っても過言ではない、恩人です。



2010年2月5日金曜日

英語は英語のままで受け止めよう

英語の疲れを癒す、英会話ナチュラ・リングア横浜の潟沼です。

あなたは、英語を聴いたり読んだりするとき、日本語に訳してから理解してますか? または訳さないまでも、日本語を思い浮かべてから理解していますか? もしそうなら、ぜひ次のことを試してみてください! TOEICの点数がなかなか上がらないという方にも効果抜群です!

何をするかというと、単純なことです。英語は英語のまま受けとめてみましょう。

それができれば苦労しないという声が聞こえてきそうですが、実際のところ、あなたが使える英語のレベルは、あなたが英語のままで受け止め、理解できるレベルと一緒なのです。辞書を引きながら、または日本語に置き換えながら理解できる英語はあなたのものにはなっていません。

では、どうやって英語のままで理解できる範囲を広げていくのか。方法は二つ。

(1)英語を出来るだけ早く読む訓練をする

いわゆる速読ですが、そういうと難しく感じる方もいるので、ちょっと別の言い方で説明すると、あなたが普段読んでいるスピードより少し早めに読んでみます。ちょっと汗をかくくらいに駆け足をする感じでしょうか。少なくとも、日本語に訳する暇がないくらいのスピードです。もちろん最初は中学1年くらいの英文じゃないと、スピードを上げるのが難しいという方が多いかもしれません。それをレベルアップしていくのが、2つめの方法です。

(2)自分が理解できる、英語のまとまりを意識して、そのまとまりごとに日本語を思い浮かべながら読む

具体的に説明すると

RT @totalfilm: If you Digg our Films That Should Have Won Oscars feature, then we'll be your friend forever 100% true xxx. http://bit.ly/aFyGTd

If / you /Digg /our Films / That Should Have / Won / Oscars feature, / then / we'll be your friend / forever / 100% true xxx.

もし/あなたが/Diggする/わたしたちの映画を/すべきだった/オスカー featureを、そして/わたしたちはあなたの友達/永遠に/100% 本当 xxx.


スラッシュで区切ったところはまとめて読み、補足で日本語を思い浮かべて行きます。単語などで意味がわからないものは、とりあえずそのままにして読み進め、なんとか雰囲気をつかむようにします。そしてあとからまとめて意味を調べます。

こんなふうにして、できるだけ数多くの英文を、スピードを少しずつ上げながら読んでいきます。

これを半年続けられたら、あなたの英語力は、格段に伸びているはずです。

あ、日本語を思い浮かべるのは、そのうちたぶん面倒になってきて自然とやらなくなるんで、無理して英語だけで理解しようとしなくていいですよ!楽しんで、ゲーム感覚でやるのが一番!

リラックス、リラックス ♪




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2010年2月4日木曜日

どうしたら英語が出来るようになりますか

英語のトラウマを癒す、英会話ナチュラ・リングア横浜代表の潟沼です。

いつものお決まりの質問ですが、昨日もメールで問い合せをいただきました。多くの人にとって切実な問題ですよね。

出来ないと感じている状況を尋ねてみると、多くの人は、「単語が分からない」「文法が苦手」「リスニングがついていけない」「文章を読むのがつらい」など、いろいろ挙げてきます。

いつも思うのですが、これって病気の患者さんに似てる。病院にいくと、普通は頭が痛い、胃の辺りが重たい、咳が止まらないなど、様々な症状を訴えます。でも実際の原因は身体全体のバランスが崩れていて、それが症状として現れているのです。

英語も実はこれに似ているのかなと思っています。語彙不足、文法の理解が曖昧、英語の音声が聴きとれないなど、自覚している症状に合わせた勉強をしますが、なかなか上達しない。なので、他の原因を探してまた部分的な勉強をする。その繰り返しで、まるでいつも問題を抱えた患者さんみたいになっている。

いったい、どうしたら英語が出来るようになるのか。

それは、英語に触れたときに、身体と心の全ての働きをフルに活用して、日本語に訳さないで、そのまま「受け止める」ことができる範囲を少しずつ広げていくことです。受け止められる範囲が広がれば、送り出すことのできる範囲も自然と広がります。

ここで注意してほしいのは、英語を「理解する」ではなく、「受け止める」ということ。多くの人は、何とか意味をつかもう、分かろうとして、少しでも分からないところがあると、自分の英語はダメだと思ってしまいます。

意味を理解しようするのをやめて、まずは聞こえてくる音、話題の流れ、相手の表情や仕草から伝わてくるエネルギー、感情などをリラックスして受け止めてみましょう。そして、受け止めることができたものに、身体全身で反応してみましょう。できれば、一言言葉を添えて。

そうやって受け止めることをしばらく続けてみてください。相手は生身の人間でも、インターネットでも、ビデオでも、Twitterでも、なんでも構いません。これを、1年くらいは続けてみましょう。きっと不思議なことがおきます。


1年もかけてられないよ!
そんな方のためにとっておきの方法があります。それは、次回のブログで…

(ヒントは TOEICのエントリーの中に!)



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2010年2月2日火曜日

英会話ナチュラ・リングア横浜は英語の現場にこだわります!

英語の現場。
英語を学ぶ場所ではありません。

英語の現場とは、生きたことばとして英語を使う場所。もちろんそこでは仕事で英語を使う場合もあれば、そこで学ぶこともあります。英語が自由に操れる人もいれば、単語を並べてようやく言いたいことを伝えられるという人もいます。話すのが得意な人、書くのが得意な人、英米人のような発音をする人、かなり癖のある発音をする人、言葉が洗練されている人、スラングを連発する人。本当にいろんな人が、英語というコトバを通じて、交わる場所です。

ひとつだけ注意してほしいのは、そこには英語のレベルという考え方が存在しないこと。英語が上手いとか下手とかもありません。あるのは、自分のことを伝えようとする思いと、相手を受け止めようとする思い、それだけです。

英語が上手下手というのは、考えてみればとっても不思議な感じがします。実際は伝えることと受け取ることとが行われているだけなのに、まるでテスト会場のように、自分で点数を付けてしまっているのです。「今の英語20点だ...!」「文法がめちゃくちゃ」「発音が下手だ..」

もちろん英語はコミュニケーションの手段ですから、英語の扱い方によって伝わり方に差は出てきます。でも、決してレベル別の優劣が付いているわけではありません。

日本にまだ英語の学校がなかった頃、英語を身につけたいと思った人は、英語が使えるという人がいるという噂を聞くと、その人の所に出かけていって、徹底的にその人のもっている英語の知識、技術を真似しました。みんな夢中になって英語という未知の言葉を吸収していきました。自分の英語にレベルをつけるようになったのは、英語の学校(官学)が出来てからです。
学校は、何でもレベル分けしたがります。

あなたが英語で仕事をしていても、翻訳や通訳をやっていても、商談をしていても、会議に参加していても、あるいは観光で買い物をしていても、または学校で勉強していても、あなたが英語を通して何かをしているその場所が、英語の現場です。

英会話ナチュラ・リングア横浜は、英語の現場にこだわっています。講師はみな、英語の先生以外に別の現場で活躍している人を選んでいます。なぜそうするのかというと、英語を通して人々と関わる英語の現場の空気を大切にしているからです。英語を分析した結果を教わるよりも、実際に身体で体感した英語を活かす方法をしっている人から教わることで、あなたも英語の現場で生き生きと自分の経験値を上げていくことができるはずです。

日本文学翻訳やりませんか(英語に翻訳)?

外国の作家の本を翻訳で読むというのは日本の場合にかなり当たり前のことだと思います。
ところが、外国にいて、逆に日本の作家のものを読もうとすると、これがなかなか手に入らないのです。

アメリカの大学院に留学していた時は、比較文学というものを研究していました。日本の文学との比較というのをよくやらされていました。論文を書いていて、ある作家の作品の一部を引用することがよくあります。原文(日本語の文学全集や作品は大きな大学だとかなりそろっています)と一緒に英語の翻訳も載せようとするとけっこう苦労するのです。

三島由紀夫や谷崎潤一郎、夏目漱石、また現代では村上春樹など、本当にメジャーな作家であれば翻訳が手に入りやすいのですが、そうでないとさんざん探して、結局手に入らなくて、自分で訳したりということがかなりありました。また、メジャーな作家でも、すべての作品が訳されているわけではないので、苦労することが少なからずありました。

逆に、小説の授業を取っていて英語以外の言語の小説が題材に取り上げられたりするときは、時間短縮のために(週に分厚い小説を4、5冊読むのが普通です)日本語訳で読んだりもしました。かなりマイナーな小説が取り上げられたりするのですが、記憶にある限り、翻訳が手には入らなかった作品はなかったと思います。(岩波文庫にはずいぶんお世話になりました。)

日本は翻訳大国といわれたりもしますが、日本の文学が外国語に翻訳されないのはなぜでしょうか。
あまり関心がないから? いえ、やはり世界の経済大国。いろんなことで話題に上る日本の文化に興味を持つ人は決して少なくありません。もちろん、YouTubeなど、ネットで入手出来る情報が増えたとはいえ、やはり本は一番手軽に文化に触れられる手段です。だから、あれば本を読みたいという人はかなりいるはずです。

日本の文学が外国語に翻訳されない最大の理由は、おそらく翻訳者が少ないということです。日本語学習者が全世界で約300百万人いるといわれていますが、外務省の子供向けのサイトには、日本語学習者の多い国ということで、こんなデータが載っていました。

日本語学習者の多い国・地域
(単位:人 出典:国際交流基金 2003年海外日本語教育機関調査結果概要)

1 韓国:89万4,131
2 中国:38万7,924
3 オーストラリア:38万1,954
4 アメリカ:14万0,200
5 台湾:12万8,641
6 インドネシア:8万5,221
7 タイ:5万4,884
8 ニュージーランド:2万8,317
9 カナダ:2万0,457
10 ブラジル:1万9,744
(http://www.mofa.go.jp/Mofaj/world/ranking/nihongo.html)


一番多い韓国でも90万人いません。オーストラリア、アメリカ、ニュージーランド、カナダの4カ国を足しても60万人にはとどきません。

ちなみに、日本英語検定協会(英検)によると、英検の年間受験者数は300万人を超えるそうです。
当然英語を勉強している中学校、高校の生徒数は合わせて、約750万人。専門学校、短期大学、大学でも英語が必須のところが多いので、この人数は約380万人。
合計で1,130万人になります。これに社会人を合わせるといったい何人になるでしょうか。
とにかく英語学習者の数が人口に比べても、かなりの割合を占めることがわかると思います。

これだけ裾野が広い中ですから、優秀な翻訳者が多く出てきても不思議はないかと思います。それに比較すると、全世界で見てもようやく300万人の日本語学習者の中で、日本文学の翻訳をやろうという人がいかに少ないことでしょうか。

こうやって見てみると、日本人は英語ができないと言われますが、英語ができる人の数は、決して少なくないと思います。ただ、分母が大きいので少なく見えるだけなのかもしれません。


もし、あなたが翻訳者に、特に出版翻訳の仕事をしたいと思うのであれば、もう飽和状態の英語翻訳ではなく、日本語を英語に訳する翻訳家になるというのはどうでしょうか。英語が不安だという方は、チェックしてくれるネイティブと組んで共同で翻訳をするという手もあります。

どなたか、興味のあるネイティブスピーカーの方! 一緒に翻訳やってみませんか?








2010年1月30日土曜日

TOEICのスコアを上げるための最もシンプルな方法とは!

まずは、今のあなたのTOEICの予想点数を試験を受けずに測る方法から。

洋書がおいてある大きな書店に行って、Penguin Readers シリーズ、または Oxford Book Worms シリーズのコーナーに行ってください。それぞれのシリーズとTOEICの点数の目安を示してくれているケースが多いので、すぐに判定ができます。

では、低いレベルからどれか本を手にとって読んでみてください。なお、読むときは日本語に置き換えずに、英語そのままで理解できるレベルを見つけてください。だいたい9割程度は理解できるという本があなたの今のレベルです。さて、これが TOEICとどう関係するのか。

TOEICは、「英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト」であると公式ページに謳われています。コミュニケーション能力というと、言葉から受ける一般的なイメージは、「話せる」ですが、テストの構成はリスニングとリーディングの2つのセクションのみで、スピーキングやライティングは TOEIC SW (Speaking and Writing)という別のテストがあります。また上級者向けに LPIという1対1のインタビュー形式のテストもあります。

コミュニケーション能力をリスニングとリーディングの2つで測ることができるのかという疑問がわいてきますが、それに対して公式ページでは、次のように説明しています。

「TOEICテストの開発にあたったETSでは、TOEICテスト実施にあたって予めListeningとSpeaking、ReadingとWritingとの相関関係について検証し、それぞれが非常に高い相関関係を示すことから、ListeningとReadingのみの試験からSpeakingとWriting能力を含めた英語能力が測定できることを統計的に証明しています。そのため、TOEICテストはListeningとReadingのみで構成されています。」

つまり、リスニングとリーディングが出来る人は、スピーキングとライティングも出来るだろうという前提に立ってテストが組み立てられているということです。

単純に言うと、Penguin Readerの最高レベルが理解できれば、TOEICの問題を解くことはさほど難しくないはずです。つまり、単語、文法などと細切れにするよりは、まとまって文章を、しかも早く読む訓練をすれば、TOEICのスピードについていくのはさほど難しくないはずです。

TOEICの点数を上げたいという方は、ぜひ英文を読む練習、しかもできるだけ早く読む練習をしましょう。
どうやって早く読むか、それについては次回に続く...

2010年1月29日金曜日

たとえ小さなことであっても

横浜の歴史に埋もれたヘボン博士のことについて、今たくさん資料を読んでいます。以前書いたように、ヘボン博士は、ヘボン式ローマ字をつくった人ですが、横浜の歴史、もっというと幕末から明治に変わっていく日本という国に、そんなに派手ではなかったのかもしれませんが、静かに深く影響を与えた人です。

今読んでいるのが、高谷道男編訳「ヘボンの手紙」

弟との間の私信を子孫から託されて、高谷氏が訳したもので、当時のヘボン博士の生の声が記されています。

苦しい立場や悲しみ、不満、自分の功績に対する率直な誇りなどが正直に書かれていて、ヘボン博士の人柄が伝わってきます。

日本に来る時に、実はヘボン夫妻は、息子の身の安全と(幕末日本は、非常に政情が不安定で安心して暮らせるという場所ではないと考えられていたため)、それと将来のことを考えて、まだ十代のサミュエルをアメリカの友人に託してきています。息子を置いて日本にきたことの是非は、もちろんヘボン博士をずっと悩ませていました。それでも自分の使命を果たしたいという強い思いから、日本にとどまり、自分の心の声に従い続けました。

「わたしはこの国において役に立つものになるかもわかりません。どんな小さいことであっても、とにかく何かに役に立つことをやろうと努めています。」

ヘボン博士のこの言葉は、閉塞感にとらわれている今の日本人に、一番必要なメッセージかもしれません。

たとえ小さなことであっても、何か役に立つことをとにかくやってみる!

2010年1月28日木曜日

I DO LOVE YOU ってどんな意味?

仕事から家に帰る途中で、友達から英語の質問メールが入りました。

「I DO LOVE YOU. ってどういう意味?」

さて、みなさんいかがですか?

それに対する私の回答をそのまま引用します...

DO は強調なので、意味は強めの、I love you! 「君のこと本当に愛してるんだ!」
ただシチュエーションによって意味変わってくるかな…

(1) でも、君のこと愛してるんだよ…(浮気がばれて、言い訳で…)

(2) まあ、愛しちゃいるけどね(今はでも仕事に集中してるからちょっと頻繁には会えないな…)

(3) 忘れないで、君のこと愛してるってことを!(もう会えないような状況で最後の言葉として…)

"I DO LOVE YOU. "

他にはどんなシーンが考えられますか?

同じ言葉でも、シチュエーションによってずいぶん違ってきます。

では、最後に課題をひとつ...

"How are you?"
さて、どんなふうに訳しますか?

英語の感覚を研ぎ澄ますためにオススメの辞書は

今日は久々に集中的に翻訳の仕事をしました。英訳です。私の場合、日本語で書かれていることを頭の中でイメージしてみて、そのイメージをすうっと英語に変換。もちろんイメージにぴたりと合う言葉を探して辞書はフル活用!...といっても使うのは、類語辞典が多いです。

そして、変換した文章の言い回しがちょっと不安な時は、部分に分けて、それをGoogleで検索にかけます。 同じような文章がヒットすればそのまま使い、ヒットしなければ変更、再変換します。以前は当然紙の辞書を机の周りにいくつも並べて翻訳をしていましたが、今はオンラインの辞書を使うことが多いです。当然Googleにもすぐ飛べるので、便利な世の中になったといつも思います。ちなみに私がよく利用するオンライン辞書は Dictonary.com です。辞書、類語辞典に加え、Encyclopedia(百科事典)、オンライン翻訳などがひとつにあわさっています。

さて、類語辞典というのは、言葉の意味を教えてくれるのではなく、同じ意味をもつ言葉を集めてリストにして教えてくれる辞典。中には簡単な言葉の説明をしてくれるものもあるので、辞書の代わりに使うことができます。ほんのちょっとしたニュアンスの違いや言い回しなどを調べたい時には類語辞典はお勧めです。

いくつか使いやすい「紙」の辞書を紹介しておきます。

オックスフォード英語類語活用辞典 (Oxford Learner's Thesaurus
英語関連ではおそらく一番人気のある、Oxford シリーズから出ている類語辞典です。

英語類義語活用辞典 (ちくま学芸文庫) (文庫)
気軽に引ける文庫版。解説がとってもよい。

コーパス英語類語使い分け200
初級から中級レベルの方におすすめです。

他にも、書店にいくといくつか並んでいると思いますので、よかったらぜひ!

オンラインでもたくさん種類がありますので、活用して英語の言葉についての感覚をとぎすませてみてください。

2010年1月27日水曜日

日本の男はなぜエスコートができないか!

いや、私が言ったんじゃありません!
私のまわりの女性達が集まって話している時に盛り上がった話題がこれ。
どうやらデートの時に、かなり不愉快な思いをしているようで、具体的に書くことは差し控えますが、男性のみなさま、女性達はけっこう普段の扱われ方に不満をもっているようです。

もちろん、欧米のように必ずドアを開けて待っていたり、クルマに乗るときにドアを開けてくれたりなど、映画でよくみかけるような欧米風のエスコートまでは求めていないという声も多かったのですが、おそらくちょっとした気遣いが足りない! どうやらそういうことが、ちりも積もって山となっているみたいですね。

さて、そんな日本の男性と比較対象になっているのが、おそらく欧米の男性のレディーファーストの精神や態度でしょう。ちなみに、英語でいうと、Ladies first と "s" がつきます。

私自身のアメリカでの生活を振り返って考えると、たとえばドアを開けたりなどは、女性に対してだけでなく、男性に対してもふつうにしていました。先にドアにたどりついた人が、後から来た人のためにドアを開けて待っているのです。

また、"After you." という言葉もよく聞きました。「お先にどうぞ」という意味です。ドアやエレベータなど、ありとあらゆるところで、先に人を通したり、乗せたり、道を譲ったりなどするときに、言ったり、言われたりします。

また、マナーとはちょっと違いますが、人とすれ違ったときなど、まったく見知らぬ人でも目があったらほとんどの場合、会釈をしたり、にっこり笑ったり、"Hi"と挨拶したりということが普通でした。もちろん大都会に行くとちょっと頻度は違ってきますが、それでもお店などで目があったりすると、挨拶したりします。

日本では、ほとんどの場合、人と目を合わせることは避けますよね。わざと目を合わせると、すっと目をそらされてしまいます。微笑みかけると、たいていは変な人になってしまう...!習慣の違いですから、仕方がないですが。

実は、友達にいつも呆れられますが、私はけっこうどこでも知らない人にも気軽に話しかけて、あちらこちらで友達をつくってしまうのですが、これってきっとアメリカでの経験が影響しているのかもしれません。

欧米のエスコート文化の背景には、人との距離が近い、あるいは日本と違った距離感があるということがあるかもしれません。

また、アメリカなどでは、子供の頃から、ちょっとドレスアップして出かけるパーティがあったりします。そこで、マナーや異性の扱いを学んだりします。特に、高校卒業時のプロムは映画でもよく出てくるので、ご存じかと思いますが、必ず男女ペアで参加するパーティで、男の子はパートナーの女性を家まで迎えにいき、終わった後はしっかり送り届けます。当然親と顔を合わせる訳ですから、マナーなどもきちんとしてないとちょっと後からまずいことになります。

大学でもこういったパーティはよく開かれています。最近は、ちょっとカジュアルになる傾向があるかもしれませんが、大学がバックアップして、Student Body / Student Government (生徒の自治会)が主催するものは、私が行っていた大学でも、しっかりドレスアップしていくものが多かったと思います。

大人になってからもよくパーティがあって、男女ペアという条件がほとんどですから、エスコート術をマスターしていることが必須です。

たぶん、日本人の男性がエスコートが苦手なのは、単にそういう、ドレスアップするパーティ等の機会がないからということが言えるかもしれません。

そのうち、「男を磨く英会話」というのをやってみようかなと計画中です。英語を学びながら、エスコート術も身につく、そんな英語講座。日本男性、頑張りましょうね!

2010年1月26日火曜日

Twitter 英語アシスト 無料サービス始めました!

英会話ナチュラ・リングア横浜では、Twitter 英語アシスタントサービスを試験的にスタートします。英語を学んでいて出会う疑問や質問から、仕事上でぶつかるお悩みごとまで、気軽に相談できます。

相談の送り方は簡単です。あなたの Twitterのアカウントから以下の通りに打ち込んで、普通に送信してください。

@naturalingua Asst_me お困りごとを書いてください

あなたの相談に140文字でお答えを差し上げます。
英語に関する気軽なちょっとしたお困りごと、疑問、質問にぜひご利用ください。もちろん無料で利用していただけます。

お願い:
(1) 返答にはお時間をいただく場合があります
(2) 送信はダイレクトメッセージではなく、普通の投稿として送信してください。
(3) プライバシーに関わる情報を書かないように注意してください。
(4) 相談はあくまでも一回の送信で収まる範囲でお願いします(つまり140文字以内)。短時間に複数に分けての送信を不愉快に感じる方もいらっしゃいます。Twitterコミュニティへの配慮からも、守っていただくようお願いします。
(5) 回答は誠意をもっていたしますが、あくまでもアドバイスのひとつであることを御了承ください。

なお、サービスの利用には、 Twitterのアカウントが必要です。まだの方は、ぜひこの機会に登録を!

この件に関するお問い合わせは下記までお願いします。

また、140文字で収まらないもっと突っ込んだ相談をしたい、英語に関する本格的なサポートが必要という方は、以下のメール宛に別途ご相談ください。

英会話ナチュラ・リングア横浜
代表 潟沼 潤(かたぬま じゅん)
natura.lingua@gmail.com

2010年1月23日土曜日

映画を字幕なしで観たい! そのコツは...

昨日は、「かいじゅうたちのいるところ」を観てきました。巷では「アバター」見た? が合い言葉のようにつぶやかれてますが、私としてはアバターより先にやっぱり「かいじゅう」です。とっても楽しかったですよ! 映画のことについては、また別の機会に書くことにして、今日は、Twitterでの予告通り、映画を字幕なしで観るコツについてです。

英語を学んでいる人に、学習の目標を挙げてもらうと、「映画を字幕を見ないで楽しめるようになりたい!」という方が多いです。気軽に外国語に触れられるということでも、映画は身近です。字幕を見ながらでも十分楽しめますが、やはり俳優達がしゃべっている言葉をそのまま聞き取れたら、楽しみが一気に広がりますよね。

さきほどGoogleで「映画を字幕なしで」と検索してみたら、かなりの数のサイトがヒットしてきました。いくつか見てみましたが、みなさんいろいろ工夫されていて、なるほど、と思うようなアドバイスや勉強法が並んでいます。よければ、一度検索してみてください。

映画を字幕なしで見るということは、当然リスニングの力が必要ということになります。映画でリスニングができるようになるための教材としては、映画の脚本を対訳で載せて解説を加えた、スクリーンプレイシリーズ、DVDの英語字幕、また、最近ソースネクスト社が出した「超字幕」という便利なソフトも出ていてます。映画の横に英語の台詞と日本語訳が出てきて、クリック一つで何度も繰り返しが出来たり、辞書を引いたり、お気に入りの台詞をマークしたり、かなり面白いソフトです。

また、英語のサイトですが、これもGoogleで "screenplay" (映画の脚本のことです)と入れると、無料で映画の脚本が読めるサイトがいくつか出てきます。たいていの映画の脚本は読めます。でも、これって著作権どうなっているのかちょっと気にはなりますが... 映画の脚本を英語で書こうとしていて、私は、映画の脚本の書き方の勉強のためにけっこう利用しています。

さて、もちろん、こうした勉強法は十分効果があると思いますが、実はもっと簡単で大切な方法があるんです。

今まで挙げた勉強法に共通するのは文字で書かれたスクリプトを見ることで、聞いたときに理解をしやすくするということです。この方法のよい点は、文章でしっかり理解をして、正確に内容がつかめるようになるということです。ただ、やはり文字を意識してしまうという点では、耳から聞くということにひとつクッションがはさまってしまう感じがします。いつまでも教科書であるスクリプトから離れられない...

私がオススメしたいのは、ちょっと回り道になるかもしれませんが、身体の機能をフルに使って映画を楽しむ方法です。なんだそんなことと言われてしまうかも知れませんが...

基本は、シンプルです。意味を理解しようという気持ちをストップさせて、ただ純粋に音に耳を澄ませてみましょう。それじゃストーリーが分からないよ!といわれそうですが、映画は映像だけでかなりストーリーが分かるように作られてますから大丈夫。嘘だとおもったら、一度DVDの音を消して映画を見てみてください。アメリカの大学院で映画の授業を取っていた時に、映像でどのように物語を伝えるかを研究するために課題として出されて、何本も観てみましたが、けっこう伝わってくるものです。映画館で観るときはもったいないということなら、借りてきたDVDでやってみてください。

どうしても字幕を見てしまうという場合は、目を閉じて音だけ聞く... これは映画館ではなくDVDで!

言葉はその言語に特有の音の組み合わせで成り立っています。この音の特徴をきちんと身体で聞いて認知できるかどうかが、実は一番大切なことなんです。中学から教科書で英語を学んでいる私たちは、どうしても文字から英語を理解しようとしますし、聞いていても文字で書かれた単語や文章を「正確に」思い起こそうとしてしまいます。

聞いているようでいて、実はまったく音を聴いていないのではないでしょうか。意味がわからなくても、まずは音の響きやスピード、リズムを楽しむ。これをしばらく続けていると、少し時間はかかりますが、中学からずっと勉強して文字としては頭に入っている英語と音のリンクが自然と出来てきます。そうなったら、どんどん聞こえてくる範囲が広がって、いつの間にか字幕を見ないで映画を見て笑っていた!そんな瞬間がやってきます。そうなると、音だけじゃなく、いろんな感覚が敏感になってきて、映画を見る時だけじゃなく、生で外国人と接している時にも、よりコミュニケーションがスムーズになってくるはずです。

英語を学ぶ時も、頭だけでなくぜひ身体全体の感覚をフルに使ってみてください。きっとびっくりすることが起きてきます!

2010年1月22日金曜日

英語ができるようになる究極のコツ!

英語ができるようになる究極のコツ!
それは、間違ってもいいんだって思うこと。 楽しみながら英語をどんどん吸収して、吸収したものを機会あるごとに出し惜しみしないで使ってみましょう。また、自分の英語はまだまだって開きなおることも大切です。「なんで自分の英語はだめなんだろう...」というのと、「自分の英語はまだまだ」というのとでは、ほら、まったく受ける印象が違いますよね。

私が、かつてアメリカの大学院に留学していたときのことです。比較文学というのを専攻していました。
週3回の小説の授業を取っていて、毎回小説を1冊読んでくることが必須の授業です。課題になっている小説はもちろん英語で書かれたものばかり!しかも、かなり長い! そんな長い小説を週3回読まなきゃいけないのですが、まったく読み切れない...。

このままではおちこぼれる! そう思ってせっぱつまっていたある日、隣に座った英文学専攻のクラスメイト(もちろんアメリカ人)にふっと何の気なしに「ねえ、今日の課題読んできた?」って聞いてみました。

そのクラスメイトの答えが、"Are you kidding? it's impossible!" 「ばーか、こんなの読みきれるわけないだろう!」
それを聞いて、すっと楽になったのをいまでも鮮明に覚えています。

アメリカ人でも読みきれないんだから、外国人の俺が読めなくても別に気にすることないか...。それから、読み切れない時は、実は便利な本が図書館にあるのを発見。小説あらすじ集。これを見つけてから、読み切れない部分は、あらすじで補足したりしました。また、よくよく読書課題を見ると、ドイツ文学やフランス文学、イタリア文学など、英語への翻訳ものもかなり入っていました。アメリカ人が自分の言語に訳されているものを読んでいるなら、俺だって日本語訳を読んでも別にいいか。そう思ってからは、翻訳ものは日本語訳を読むようにしました。そんなふうにいろいろ工夫するようになっていきました。

どんどん気が楽になって、いろいろ工夫をしながらクラスに参加できるようになって、気がつくと、クラスの中で一二を争う発言の多い学生になっていました!もちろん、話すときも課題のレポートを書くときも英語は間違いだらけでしたが。でも、まあいいかと思って続けていると、どんどん上達していきました。

英語ができるようになる究極のコツとは!
「間違ってもいいや」
「まあ、いいか...」

リラックス、リラックス♪

追伸: ところで、経営者や人事部のみなさん。英語を昇進の条件とかにするの、そろそろやめませんか? それより、twitterやブログで外国人のフォロワーをたくさん作って、活発にやりとりしている人にインセンティブをあげるとか。twitterやSNS、ブログでつながった人脈って、外国でいざという時に役にたつと思うので。

2010年1月21日木曜日

お酒は英語と相性がいい?

20日の夜は、高校の同期生がオーナー店主をやっている、渋谷のバー、Li-Po に行きました。ここは、東京に出てきている高校の同期が時々集まります。でも、今日は誰も来ないだろうから、一人でゆっくり飲もうと(といってもほとんどまったく飲めませんが...)思っていたら、9時過ぎに、いきなりグラフィックデザイナーをやっている同期が奥様と、同じくグラフィックデザイナーの人を連れて、お店に入ってきました。

いつものように、楽しくおしゃべりをしながら、私が飲んでいたのはシャンディガフ(というよりジンジャーエールのビール割りですが...)。それが空になって、次は何にしようかと考えていると、友人がすかさず、「ジャック・ダニエルをソーダ割りにしてみたら?」お酒初心者の私は、それを真に受けて注文しようとしたら、店主に止められ、結局、もうすこし初心者むけのものを頼みました。

さて、ジャック・ダニエルといえば、アメリカ・テネシー州生まれの、アメリカ連邦アルコール法の分類では Bourbon。でも、あえてテネシーウイスキーと呼ばれているお酒... などという解説は必要ないですよね。

さて、お酒の話題を書いているのは、理由が2つ。

(1)お酒の生い立ちを調べていくと、けっこう言葉の勉強になります。
今回、あらためてジャック・ダニエルの公式ウェッブをみてみましたが、これが結構面白いです。Jack Danielがどのようにして出来たかという説明ではなく、短いエピソードが集まった感じになっています。だから気軽に読むことができます。たとえば、ジャック・ダニエルの誕生日は一応9月ということになっているけど、実際は町の大火事で記録が焼けてしまって、実際いつが本当の誕生日なのか分からない...。ジャック・ダニエルと音楽、など、面白そうなコラムがいくつもあって、それこそグラスを片手にゆったりと楽しめます。お酒好きの人は、きっと興味があるかと思います。他のお酒の名前の由来なども調べてみると英語の勉強になるかもしれません。あ、ワインはきっとフランス語ですが...

(2)アルコールが入ると、リラックスして言葉が話しやすくなる?
実際のところはどうか分かりませんが、私の友人でも、普段は英語がとっても苦手といっていますが、お酒が入るとなぜか英語を話し出します。それがけっこうスラスラと出てきます。日本人が英語が話せない野は、完璧に話そうとして緊張してしまって言葉が出てこなくなるということも言われています。お酒を飲むと、そんな堅さがとれて、適度にリラックスできるのか、ほとんどしらふの私には、とっても面白いのですが、大胆になる方が多いようです。お酒を飲むと、英語もできるようになるのかも。
まあ、何ごともほどほどが大切ですから、無理をしない程度に... それと男性の方、たまたまいた外国人の女性に話しかけてみるのはいいかもしれませんが、日本人とは距離感が微妙に違いますからお気を付けて...

2010年1月19日火曜日

ロバート・サブダの飛び出す絵本でハートを鷲づかみ!

クリスマスの時期にたくさん本屋さんに並んでいたので、たぶんご存じの方が多いかと思いますが、ロバート・サブダが私の周りでブームになっています。私も、本屋さんで初めて見た時、子供の頃によく見ていた飛び出す絵本とはずいぶん違って、すごく精巧な作りに驚きました。しばらくして、女友達が渋谷でやっているバーに行くと、本屋で見た不思議の国のアリスの飛び出す絵本が!友達もすっかりお気に入りになっていて、その後行くたびに飛び出す絵本が増えていきました。

ロバート・サブダ。ニューヨーク在住の絵本アーティストです。絵本作家というよりも、たぶんアーティストと呼んだ方がぴったりきます。まだ、見たことのない方は、ぜひ近くの大きな本屋さんの児童書コーナーに行ってみてください。サブダの絵本の本当のすごさは、たぶん体験しないと分かりません。普通よくある飛び出す絵本は、絵が単に立体化したという感じですが、サブダの場合は、立体化された絵自体に物語りがあり、世界があり、動きがあり、時には音や空気、あるいは香りや触感があるように感じさせもします。もちろん、広げたときに、これどうやって作ったんだろうという驚きと、たたむ時にまた、これどうやって納まるように設計するんだろうというさらなる驚きがあります。

公式ウェッブサイトによると、ロバート・サブダは、ミシガン州のデトロイトから100キロ少し西にいったところにあるピンクニーという、人口2千人ほどの村で生まれ育ちました。子供の頃、親がいつもお話を読んでくれるような家庭で育ちました。父親は石工と大工で、自分の手で何かを創り上げることへの興味は父親の影響で培われました。

また、地元のダンススクールを営んでいた母親のところで、タップダンスをしたり、ダンスで物語を表現したり、また背景を作ったりという芸術表現を楽しんでいました。

学校では、サブダがアートが大好きなことを知っていた先生に、学校の掲示板を作るのを任されて、紙のコラージュで掲示板を飾ったりしました。

飛び出す絵本との出会いは、なんと歯科医院でのことでした。最初にいった歯医者でとっても痛い思いをしたので、そこには絶対に行きたくないということで、新しい歯医者に連れて行かれました。そこで気を紛らわせるために、母親から言われて本を取りに行ったサブダが手にしたのが飛び出す絵本でした。英語でいうと Pop-up book。そこで出会った本に魅せられて、やがて美術学校に進んだサブダは出版社の子供の本の部門でインターンシップをしながら、絵本についてあらゆることを学びました。

下着のパッケージデザインの仕事をしながら、やがて子供の本のイラストの仕事をするようになり、ずっとやりたかった飛び出す絵本を作るチャンスをねらっていました。

今では、散らかり放題でも誰からも怒られない環境で、好きなだけ飛び出す絵本をパートナーと制作しています。

サブダの本はもちろんですが、彼の公式ウェッブサイトも覗いてみてください。本の紹介はもちろんですが、面白いのは、"Make your own pop-ups" というページがあって、簡単なものから、ちょっと手の込んだものまで、写真といっしょに詳しく手順が載っていて、自分で飛び出す絵本を作ってみることができます。説明が英語ですから、英語の勉強だと思ってチャレンジしてみてはどうでしょう? 飛び出す絵本作りを楽しみながら、英語も勉強できる。まさに一石二鳥です。

さて、私の女友達によると、女性はこの絵本をプレゼンとされると喜ぶこと間違いがないそうです。サブダの飛び出す絵本をプレゼントして、意中の女性の心を鷲づかみにできるよとのこと。男性の方、試してみてはいかが?

2010年1月18日月曜日

たくさん話せば英会話が上達する?

どんなことでも、上達の秘訣は数をこなすこと。たしかにこれは理にかなっているように思います。ゴルフだって、歌だって、料理だって、なんであってもとにかくたくさん数をこなしていればそのうちうまくなる。英語も同じで、話せないのは話す練習が足りないから。とくにネイティブと話す機会が多ければ、英語がどんどん上達するに違いない。そう考えている方が多いのではないでしょうか。でも、実はそうでいとしたら...。もしよかったら、ちょっとだけ私の話におつきあいください。

例えば...。あなたがまったく、プールでも海でも泳いだことがなかったとします。さて、泳げるようになるためには、どうしたらいいでしょうか。実は、私の父は北海道の小樽近辺で育ったのですが、小さい頃、港で遊んでいると大きなお兄さん方に、背中をどんと押されて海に突き落とされたそうです。もちろん、小さくてまだ泳げなかったので、当然あっぷあっぷもがいていると、このままだと溺れる!という瞬間に、大きなお兄さんたちの一人が飛び込んできて、助け上げてくれます。しばらくして、ようやく落ち着いて遊んでいると、また、どんと背中を押されて海の中へ。またあっぷあっぷしていると、あぶないところで助け出され、しばらく落ち着いて遊んでいると、またどん!、と。そんなことを何度も繰り返しているうちに、いつの間にか泳げるようになっていた。そんな話をよく聞かされました。考えてみれば、ずいぶん荒っぽいですよね。下手するとほんとうに溺れかねない。今なら、いじめと言われて大問題になりそうです。でも、もしかしたら海の近くの子供達は、今でもそうなんでしょうか。

泳げるようになったといえば、たしかに何度も数をこなしているうちに(つまりは、溺れかけながらも、強制的に何度も繰り返しているうちに)、父は泳げるようになりました。でも、父には内緒ですが、たしかにどんなところでも泳ぐのですが、やっぱり自己流というか、水泳の選手のようにきれいなフォームではないなと子供心に思っていたものです。別にきれいなフォームじゃなくても、とりあえず泳げればいいじゃないかという声も聞こえてきます。でも、一流の水泳選手のきれいなフォームというのは、一番無駄なく身体に負担が少なく、効率よく泳ぐことを可能にします。だから、やはり自己流で無理がある泳ぎよりも、基本がしっかりできたきれいなフォームの方がいいと思います。

さて、これを英語の学習に置き換えてみましょう。話せるようになるためには、とにかく数多く話せばいいということで、いきなりネイティブスピーカーと会話を始めます。その結果、溺れてしまって命が危険にさらされるということはないとしても、いつもなんとか単語を並べて、文法はあやふやで、発音もいまひとつ自身がなくて、自己流の英語から抜け出せない。そんな声をよく聞きます。では、話す練習をたくさんやっても上達しないのなら、いったいどうしたらいいのでしょうか。それに答えを出しているのが、外国語を学ぶということを科学的に研究している第二言語習得研究です。次回は、科学的にどうしたら効果的に話せるようになるのかについて書きたいと思います。ヒントは、インプットを多く、アウトプットは適度にです。

2010年1月17日日曜日

ヘボン博士についてのメモ書き その1

ヘボン博士はキリスト教の宣教師でしたが、日本において医療奉仕を通して、最初に西洋医学を紹介した人物といってもいいのかもしれません。また、和英語林集成とヘボン塾を通じて、言葉で日本と世界に橋を架け、さらに、聖書の翻訳で宗教界だけでなく、文学界にも大きな貢献をした人だといえます。

詳しくは、資料を読み始めたばかりで、今書くことができることはあまりありませんが、ひとつだけ面白い記述をみつけたのでそれを紹介します。

今読んでいるのは、望月洋子著『ヘボンの生涯と日本語』新潮選書。望月洋子氏は、作家、東西交渉史研究家で、この著書で、1988年『ヘボンの生涯と日本語』で読売文学賞受賞しています。wikipediaによると、昨年2009年の3月11日に亡くなっていらっしゃるんですね。まだ、最初の方を読んでいるだけですが、読みながら、ヘボン博士の人物像が心に伝わってきて、とっても感動してしまっています。ヘボン博士の人物もですが、これを書いた望月さんの思いも込められているように感じて、この方にお会いしたいなあと思ったりしていましたが、残念ながら、無理なようです。

ヘボン博士は、とっても意思の強い人だっただけでなく、とっても気さくで、また人格的にもたいへん優れた人だったようです。望月さんの本によると、あの有名な生麦事件(薩摩藩の大名行列に誤って紛れ込んだ英国人が行列の護衛の武士に斬り殺された事件)の際に、米領事館に警護のために詰めていた神奈川奉行所の定役人が、まっさきに呼びに走ったのが、ヘボン博士でした。英公使館には、お抱えの医師がいたにもかかわらずです。当時は、神奈川運上所詰めの役人の間では、ヘボン博士は「君子」と呼ばれていたようです。

また、ヘボン博士が日本に永住のために、夫人を伴って日本にやってきて、住居を構えた時に、従僕として便利な中国人を雇うといいという領事の薦めに対して、きっぱりと、日本に住む以上は、最初から日本人と起居を共にし、日本の習慣や言葉になじむべきだと譲らなかったということです。また、ヘボン博士は、実際には原語では、ヘプバーン(オードリー・ヘプバーンと同じです)を、本人はへバーンと発音していたが、日本人がその音を真似られず、訛って「ヘボン」と呼んだのを、いやがらずに素直にヘボンで通し、後には「平文」と漢字で署名するようになったという。そんな風に、細かい事にこだわならい、気さくな人物だったようです。

面白かったのは、ヘボン博士が、裁縫職人を雇うために、日本側に誰か紹介してほしいと依頼をしたのですが、簡単には決まらなかったようです。当時は外国人は異人と呼ばれ、近くに寄ると病気になるとか、またかなりの高給で雇われるとはいえ、言葉は通じないし、思う通りにならないと靴で蹴り飛ばされるから、日本人達はおそれをなしてなかなか仕事を引き受けたがらなかったということでした。ようやく、一人の若い裁縫職人が仕事を引き受けましたが、彼はすぐにヘボン博士や夫人の人柄に感銘を受け、ヘボン博士たちを「仏さま」と言っています。その職人の名前は、沢野辰五郎。18年間ヘボン邸に通い続け、後に日本の洋裁屋第一号となって、皇族のドレスなどを手がけるようになったそうです。実は、その沢野辰五郎が住んでいたのが、なんと私が今住んでいる浅間町なのです!なんだか、不思議な縁を、ますますヘボン博士に感じてしまいました。

幕末から明治にかけて、とっても大きな影響を与えたヘボン博士がまったく人々の記憶から消えてしまっているのはとってももったいないことです。このブログを通じて、少しでも光を当てて行ければとおもいます。そのうち、小説かドラマ、映画にしてみたいとも思ったりしてます!

2010年1月16日土曜日

かいじゅうたちのいるところ

昨日からいよいよ公開になった映画「かいじゅうたちのいるところ」
Where the Wild Things Are かいじゅうたちのいるところは、Maurice Sendak の絵本の映画化。札幌で大学教員だった時にテキストとして使ったので思い出がある。

絵本をテキストに使ったのは、幼児教育学科の英語の授業だったこともあるが、アメリカの公共放送 (PBS) で 2008年まで放送された、Reading Rainbowという大好きな子供番組の影響もある。この番組のホストでエグゼクティブ・プロデューサーは、LeVar Burton。Star Trek: the Next Generation のチーフエンジニア、ジョーディの役者さんでもある。

番組の主な内容は、有名人による本の朗読とBurtonによる色々な職業の人へのインタビュー。そして、子供達が自分のお気に入りの本を紹介するというのが主な内容。センダックの絵本に出あったのは確かこの番組の中でだった。大物映画俳優など、びっくりするような人が登場して、本を朗読するのも、毎回見ていてとっても楽しみだった。

Burton がオススメの本を紹介した後の決まり文句、"But you don't have to take my word for it." が懐かしい!

Sendak の本との出会いも、この番組を通して。誰が朗読したのか、それとも子供達が紹介したのか、残念ながら記憶がないが、ちょっとグロテスクな感じの、でもとってもふしぎなかわいさがあるセンダックの絵本の世界に、すっと引き込まれていった感覚は今でも覚えている。

英語の勉強に絵本を選ぶ人も、けっこう多いと思う。文章が短いので、それほど負担なく読めるし、オススメ。
でも、なんでもそうだけど、勉強しよう!って構えないで、リラックスしてまずはその世界を楽しんで見るのがいいと思う。

言葉のリズム、絵との不思議なバランス、簡単だけど厳選されたコトバ、色、音、香り...
感覚を研ぎ澄まして、感じるものをすなおに受け取る...

絵本はそんなふうに、普段忘れていた感覚を呼び覚ますのにとってもいいのではないかと思う。
そして、感覚をすなおに解放して英語に向き合うと、きっと勉強しようとして聞こえてこなかったもの、話そうとして出てこなかった言葉、伝えようとしてうまく伝わらなかったことが、スムーズに回り出す。

映画ももちろん、楽しみです。上映館があちこちにあるみたいです。絵本と映画、どちらもおすすめします。
But you don' have to take my word for it!

2010年1月14日木曜日

twitterで英語をやろう!

毎年、新年になると今年やってみたいこと、または今年の目標といったアンケートが行われたり、特集が組まれたりします。毎年、おそらくトップ3に入るのが、英語。今年こそ英語をやるぞ〜! そう決心してから... 余計なことですが2週間が過ぎました。英語の勉強、続いてますか?

いざ英語を学ぼうというと、今は選択肢が無数にあります。気軽なところとしては、NHKテレビやラジオの英語講座でしょうか。私は家にテレビがないので、最近はまったく見ていませんが、書店でテキスト見ると、けっこう面白いですよね。最近はネットでも英語に気軽に触れられるサイトがあるので、それをとりあえず読んでみるという人もいるでしょう。もちろん、YouTubeでもいろんな英語のビデオを見ることができます。または、書店に行ってよさそうなテキストをとりあえず何冊か買ってくる。iPodに英語のリスニング教材を入れて聴いているという人も多いですよね。そういえば、私の友人に、よさそうと思って買ってきた英語のテキストが使われずに山のようになっているという人がいました!もちろん、英語の学校に通うという人、資格試験に挑戦する人もいます。中には、英語を母国語とする彼氏や彼女を作ると言う人もいたりしますが。

でも、せっかく毎日やろうって決心して始めたのに、気がつけば一日休み、二日やすみ、次の日は再開して、その後三日休み... そうしているうちに、ああ、今年もやっぱりだめか〜。

英語の学習は、やはり毎日少しずつでも継続してやるのがいいのですが、多くの教材やプログラムは少なくとも30分か一時間程度の時間が必要ですし、ある程度の手間暇がかかります。英語をやろうと思うけど、結局面倒で続かないという人にオススメのものがあります。
それが、今大流行している Twitterです。

Twitterという言葉は知っているが、何かよくわからないという人のために説明すると、登録をしたユーザーが「つぶやき(ツイート」と呼ばれる、 140文字の文章を投稿ができ、投稿するとそれが全世界に公開されます。そうした世界中の人のつぶやきで、興味のあるものをただ読むだけでもいいし、または誰かのつぶやきに気軽に返信したり、リツイート(RT)といって、自分のつぶやきの中に引用したりもできます。そうすることで、とっても気軽でゆるやかなつながりが出来てくる、そんなサービスです。

ブログにも読者がいますし、たとえば mixiにはマイミクというバーチャルな友人関係をつくることができますが、同じことが Twitterでもできて、気に入ったつぶやきをしている人を「フォロー」といって、自分のお気に入りの公開つぶやきリストに加えることができます。フォローには、mixiと違って、特に相手の承認を必要としないので、気に入ったつぶやきの人を見つけたら、気軽にコツコツフォローしていくと、あっという間に数百人を超えてきます。そうやって人をフォローしていると、少しずつ相手からもフォローされるようになって、自分をフォローしてくれる人が少しずつ増えていく。そんなゆるいつながりをどんどん作っていけるのが本当に楽しくて、私もずいぶん楽しんでいます。もちろん、ネットの世界にはいろんな人がいますから、中には悪意をもった人がいたりしますので、そんな人をうっかりフォローしてしまっても、嫌だと思ったら気軽にアンフォローといって、フォローを外すこともできますし、「ブロック」といって、特定の相手のフォローを拒否することもできます。

さて、Twitterの解説が長くなってしまいましたが、人のつぶやきを読んで何が面白いのかという方もいるかもしれません。つぶやきには、いろいろあって、「これから昼ご飯食べます」といったつぶやきもたくさんありますが、テーマをしぼってつぶやいている人も多く、いろんな面白い情報に触れることができます。また、有名人もかなり Twitterでつぶやくようになってきていて、彼らのつぶやきも普通に読むことができます。もちろん、直接彼らに返信もできます。めったにないことかも知れませんが、あなたの返信が面白いと思ったら、もしかしたら有名人から返信をもらったりすることもないとは限りません。(実際に私も返信もらいました。)

ここまで、書いたら、勘のいい人はなるほどと思うかもしれませんね。そう、Twitterを英語学習に活用してみてはどうかというのが、私からの提案です。(タイトルにあるので、ばればれですが...)

そういうと、いきなり英語でつぶやきをしようという人がいるかと思います。実際グーグルで、「Twitter」「英語学習」などと入力して検索すると、「英語でつぶやくためには」、などといったサイトがいくつか出てきます。もちろんある程度は気軽に英語で書けるという人はぜひ挑戦してみてください。もしかしたら、外国のセレブから返信もらえるかもしれませんよ!

実は、私がオススメしたいのは、もっと気楽な方法です。Twitter初心者の基本は、いろいろな解説本にあるように、まずは人のつぶやきを読むこと。だから、まずは英語で書かれたつぶやきを読むことから始めてみてください。

Public Timeline(公開タイムライン)という、世界中の公開つぶやきがリアルタイムに見られるサイトを見ると、いろんな言葉で書かれたつぶやきが読めます。英語だけじゃなく、他の言葉のつぶやきもあります。そんな中から気に入ったつぶやきを見つけてフォローしてももちろんいいのですが、ふつうの人のつぶやきは省略が多かったり、twitter 特有の言葉使いがあったりで、慣れるまでけっこう分かりにくいですし、文章になっていない場合もけっこうあります。実は日本語は漢字を使えるので、情報量が英語などと比べると多くできるという利点があります。それに比べると、英語の場合は日本語よりもつぶやける内容量が限られてしまうので、どうしても文章が省略されてしまうということが起きてしまいます。でも、そんなふうに情報量が限定されていることが、英語学習にはぴったりだと私は思います。

では、どんな人のつぶやきを読むのがいいのかというと、有名なメディアや企業、有名ブランドなどが、公式のTwitterアカウントをとってつぶやき始めています。まずは、そうした中で、英語でつぶやいているものをフォローしてみてください。Twitterでは、ふつうにキーワードなどで検索もできるので、思いつくメディアや企業やブランド名を入れて検索してみましょう。あるいは、公式ウェッブサイトにいくと、twitterのアカウントがあると、twitterマーク(鳩のマークです)が表示されているので、そこをクリックすると、フォローできるようになっています。もちろん、twitterの登録がまだなら、まずはあなたが登録をすませておいてくださいね。

私がフォローしているメディアなどをいくつか挙げてみると

CNN
(いわずとしれた CNNの公式 つぶやき)

hollywoodtv
(ハリウッドセレブの主にゴシップネタが読めます)

iTunes Music

TIME
(雑誌 TIMEのつぶやき)

MTV

sesamistreet
(セサミストリートのつぶやき)

women's wear daily
(女性のファッション関係のつぶやき)


他にも、映画のピクサーや、ディズニーもアカウントがあります。(ディズニーはちょっと広告ばかりで私にはいまひとつでしたが...)

Twitterのよいところは、別に英語のつぶやきに限ったことではなく、日本語でもそうですが、フォローしている人のつぶやきを全て読む必要がないということ。さっと眺めるだけでもいいですし、最初に目に付いたものを読むのもよし、検索をかけてヒットしたものを読んでもよし。慣れてきたら、お気に入りの人だけを別にリストに登録したりもできます。

英語のつぶやきは大体がワンセンテンス。企業やメディアの公式 twitterは、文章のプロがつぶやいていることもあり、つぶやきが短くても洗練されていて、とってもわかりやすく、短く的確に表現する勉強にもなります。短いからそれほど難しい表現はつかっていないということも、英語学習には最適です。もちろん、わからない単語が出てくるとは思いますが、せいぜいワンセンテンスにひとつくらいですから、気軽に辞書で引いていけますよね。最近はオンラインの辞書がありますから、それを利用すると便利です。

短い文章でも、ちょっとした空き時間や通勤電車の中などで、気に入ったつぶやきを読んでいると、実際にはけっこうな量の英文に触れることができます。もちろん、他のつぶやきのように、返信したり、引用したりできますから、もしかしたら、返信返しがあるかも知れません。慣れてきたら、気になる俳優やミュージシャンを検索して、フォローしていくなんていうふうに世界を広げていけます。その頃には twitterにも慣れて、ちょっとした返信をセレブに出来るようになっているかも知れませんね。

ぜひ、twitterで英語。気軽に試してみてください。

ちなみに、英会話ナチュラ・リングア横浜もアカウントがあります。@naturalinguaです。


もちろん、英語をしっかり学びたいという人は、英会話ナチュラ・リングア横浜のプログラムが一番のオススメですが...
気になる方は公式ページをご覧ください。(とちゃっかり宣伝してますが...)

2010年1月13日水曜日

日本最初の和英辞典

日本で最初の和英辞典が出版された町、横浜。もちろんヘボン博士の手によるもの。『和英語林集成』(1867)。英語のタイトルは、シンプルに、A Japanese and English Dictionary です。

和英語林集成については、ヘボン塾の流れをくむ、明治学院大学図書館や京都外国語大学図書館のウェッブにきちんと解説されているので、ぜひそちらをご覧ください。

明治学院大学図書館
http://www.meijigakuin.ac.jp/mgda/kaisetsu_tokucho.html

京都外国語大学図書館
http://www.kufs.ac.jp/toshokan/50/wei.htm

なお、ヘボン塾で教えていて、後に女学生を引き受けて教育を続けたメアリー・E・キダーの作ったのがフェリス女学院。もしかしたら、横浜は大学発祥の地といってもいいのかもしれません。

さて、詳細は図書館のページに譲って何を書きたいのかというと、ヘボン博士はとっても先見の明がある人だということについてです。そう思う理由をリストにしてみます。内容は上記のウェッブを参考にしています。

(1)縮約版が発行されていること
当初は在日の宣教師向けに出版されたもののようですが、世界中を旅して歩く宣教師たちにとって言葉は大切。持って歩ける辞書はとても実用的な道具だったと思います。携帯に便利なこの辞書は日本だけでなく、ロンドン、ニューヨーク、上海でも発行されました。最初からグローバルに出版されているところも、この辞書の優れた点です。

(2)日本語の音を忠実に再現していること
ヘボン博士は、日本人の発音を直接聞いて、その音を忠実に再現して辞書に載せています。だから、「新橋」は Shinbashi ではなく、shimbashi となっています。これがなぜすごいのかというと、文字から入る言葉ではなく、身体(耳・脳)から入ってくる言葉を大事にしていたという点です。これは、英語を学ぶ上で、今の日本人にもっとも欠けていることのように思います。

(3)日本語が横書きになっている
ワープロが一般的になってから、もちろんインターネット時代の現代からすると当たり前のことですが、当時日本語は全て縦書きでした。実は、和英五林集成の後に出版された『和譯英辭書(薩摩辞書)』という辞書がありますが、これは日本語が縦書きです。横書きの日本語は大きな意味をもっています。もしかしたら言い過ぎかもしれませんが、ヘボン博士が日本語を横書きにすることを思いつかなかったら、もしかしたらワープロ、インターネットが普及するようになって初めて、日本語が横書きになった... そんなことが起きていたかもしれません。

こんな画期的な工夫をしたヘボン博士のことですから、ヘボン塾で使われた英語のテキストはいったいどんなものだったのか。こちらは、主にヘボン夫人が教えていたようですが、ぜひ実物をみてみたいものです。

2010年1月3日日曜日

英会話学校発祥の地、横浜

横浜はいろいろな「日本発祥」をもつ街です。アイスクリーム、公園、テニス、理容など。詳しくは、横浜開港資料館の「よこはま事始め」をご覧ください。

さて、ここには紹介されていないのですが、資料をたどっていくと、実は横浜は、日本の英語学習の発祥の地なのです。漂流者や外国人から個人的に英語を習っていたという例は、長崎や江戸で少しずつ見られますが、たとえば英語塾や英会話テキストや英語教材などは、すべて横浜が日本初です。今日は、簡単な紹介にとどめておきますが、少しずつ詳しく紹介していければと思います。以下の簡単な年表に載せたのは、すべて日本最初のものです。

1861 商用会話発行。日本初の英会話教材
アメリカ人ヴァンリードが横浜の出版元師岡屋伊兵衛(日新堂)から出版

1861 ジャパン・ヘラルド(11.23 )発刊
ハンサード(英)による日本初の英字新聞

1863 ヘボン塾(文久3年、1863.9頃から)
ヘボン博士、ヘボン夫人による私塾。英語教育を中心に様々な教育が行われた。日本初の英語塾だといえる。なおヘボン博士はヘボン式のローマ字を考案した人物。

1867 和英語林集成出版
ヘボン博士による日本初の本格的和英辞典。


これ以外にも、英語学習と深い関わりのある聖書の日本語訳や、横浜3大英字新聞など、英語学習に深い関わりのあるものの多くが横浜で生まれています。そして、その多くがたくさんの人に影響を与え、今の日本を創っていく支えになっています。

本格的な英語教育機関としては、もちろん幕府が開設した開成所(東京大学の源流)がありますが、こちらはヘボン塾と同じ1863年で、10月11日開設。ヘボン塾は、1861年頃から少しずつ生徒が集まりだして、本格的に始めたのが、1863年9月。わずか1ヶ月のですが、ヘボン塾の方が最初です。しかも、こちらは私塾。つまり日本で最初の民間の英語学校ということにもなります。

そのうち、ぜひ「横浜、日本英語学習事始め」なんていうイベント(展示会、ワークショップ、トークセッション)プロデュースしたいです。

2010年1月2日土曜日

英語学習にモチベーションは必要か?

英語を勉強したい! という人からよく聞く言葉が
「モチベーションがなかなか...」

英会話学校などでもよく
「モチベーションが大事です」

さて、このモチベーションという言葉、ふつうに使われていますが、あらためて考えると、どのような意味があるのでしょうか。

まずは、日本語でどういう意味をもっているかを大辞林でみてみると

(1) 動機付け
(2)動機や意欲を与えること。刺激。熱意。

英会話学校ではおそらく、モチベーションを「動機付け」という意味で使っているのでしょう。たぶん少しは「熱意」という意味もあるかもしれません。また、自分のことを言う場合は、たぶん「熱意」という意味合いが強くて、それに「動機付け」が加わるという感じでしょうか。

動機ということばをさらに引くと

(1)人が行動を起こしたり、決意したりする時の直接の(心理的な)原因・きっかけまたは目的。
「犯行の―」
「執筆の―」
「―が不純だ」
(2)〔英 motive; (ドイツ) Motiv〕(ア)〔心〕 人の行動を決定する意識的・無意識的原因。動因。
(イ)〔倫〕 行動を規定する根拠となる目的意識を伴った欲望や衝動。
(ウ)〔法〕 犯罪および意思表示・法律行為を行う際の内的原因。原因。
(3)モチーフ(2)に同じ。

さて、英語の意味はどうでしょうか。motivation の元になっている、motive を dictionary.com で 引いてみましょう。

1. something that causes a person to act in a certain way, do a certain thing, etc.; incentive.
2. the goal or object of a person's actions: Her motive was revenge.
3. (in art, literature, and music) a motif.

日本語と英語の意味をくらべると、意味はほとんど同じなのですが、一つだけ、英語の goal という意味が、日本語では少しずれているような気がします。それは、goal を日本語では「目的」としていますが、英語の場合に、「目的」と併せて「目標」という意味があることです。「目的」は人に何かを行動させるための原因やきっかけといった意味ですが、「目標」となると、目指すもの、向かおうとしている方向、達成しようとしていることとなります。

実は、日本語でモチベーションという言葉を聞くときに感じるのは、まるで営業の成績達成のためのインセンティブのようなイメージです。とってもきついことだけど、なんとか自分を駆り立てて、それを一生懸命、必死になって頑張って達成するもの。そしてそれを達成できたら、インセンティブがもらえる。そんな、ちょっと苦行のような感じを受けます。こういう学習の姿勢はやはりきついのではないかなと思います。

日本人は、相変わらず英語に苦手意識をもっていて、ほとんどそれがトラウマのようになっている。その原因はいろいろありますが、私が思うに、英語学習への「モチベーション」という言葉の解釈にも問題が、というか、日本人らしさが出ているのではないかと思います。

モチベーションをもし、「目標」ということばでとらえると、それは、自分が納得してかかげるものであって、たとえそこまで到達できなくても、また挑戦すればいい。そんなリラックスした感じがするのではないかと思います。

モチベーションがもし、与えられる、または無理をして自分に課すような動機付けなら、そろそろそんな無理強いとはおさらばして、もう一つの意味、「目標」というニュアンスでとらえてみてはどうでしょう。

スローイングリッシュの中心にある基本コンセプトは、まさにそれを提唱しています。

基本コンセプト:人は、外国語を学ぶことに喜びを感じる力をもっている
(1)なぜその方法で学ぶのか、正しい知識と理解をもつ
(2)自分に合った、心地よく感じる学習方法と教材を用いる
(3)あせらず、ゆっくり、しかも確実に英語を身につける

気張らずに、リラックス、リラックス!

ナチュラ・リングアが大切にすること

英会話ナチュラ・リングア横浜です


横浜市を中心に、カフェで学ぶスタイルの英会話を運営しています。

グーグルで検索をかけると、同じようなスタイルの英会話教室、学校は多くあります。また、マンツーマンのプログラムもとっても人気があります。

では、ナチュラ・リングアはどこが違うのか。
多くの英会話学校やプログラムでは、こうすれば英語が早く身につきます! と宣伝で謳っています。
ナチュラ・リングアでは、「早く」といった言葉は使いません。語学の学習には、やはりある程度の時間が必要になります。また、ちょっと決心をして努力をコツコツと重ねる必要もあります。ナチュラ・リングアが大切にしているのは、次の3つの原則です。

(1)なぜその方法で学ぶのか、正しい知識と理解をもつ
(2)自分に合った、心地よく感じる学習方法と教材を用いる
(3)あせらず、ゆっくり、しかも確実に英語を身につける

そして、1番のなぜ、その方法かについては、外国語を学ぶことを研究する、第二言語取得研究の成果をもとにしています。

このブログで、これから第二言語取得研究の情報を、できるだけ分かりやすく提供していこうと思います。また、英語学習に関する情報や、英語についての情報など、気軽な感じで、ゆったりと続けていければと思います。

英会話ナチュラ・リングア横浜
代表 潟沼 潤