2010年1月3日日曜日

英会話学校発祥の地、横浜

横浜はいろいろな「日本発祥」をもつ街です。アイスクリーム、公園、テニス、理容など。詳しくは、横浜開港資料館の「よこはま事始め」をご覧ください。

さて、ここには紹介されていないのですが、資料をたどっていくと、実は横浜は、日本の英語学習の発祥の地なのです。漂流者や外国人から個人的に英語を習っていたという例は、長崎や江戸で少しずつ見られますが、たとえば英語塾や英会話テキストや英語教材などは、すべて横浜が日本初です。今日は、簡単な紹介にとどめておきますが、少しずつ詳しく紹介していければと思います。以下の簡単な年表に載せたのは、すべて日本最初のものです。

1861 商用会話発行。日本初の英会話教材
アメリカ人ヴァンリードが横浜の出版元師岡屋伊兵衛(日新堂)から出版

1861 ジャパン・ヘラルド(11.23 )発刊
ハンサード(英)による日本初の英字新聞

1863 ヘボン塾(文久3年、1863.9頃から)
ヘボン博士、ヘボン夫人による私塾。英語教育を中心に様々な教育が行われた。日本初の英語塾だといえる。なおヘボン博士はヘボン式のローマ字を考案した人物。

1867 和英語林集成出版
ヘボン博士による日本初の本格的和英辞典。


これ以外にも、英語学習と深い関わりのある聖書の日本語訳や、横浜3大英字新聞など、英語学習に深い関わりのあるものの多くが横浜で生まれています。そして、その多くがたくさんの人に影響を与え、今の日本を創っていく支えになっています。

本格的な英語教育機関としては、もちろん幕府が開設した開成所(東京大学の源流)がありますが、こちらはヘボン塾と同じ1863年で、10月11日開設。ヘボン塾は、1861年頃から少しずつ生徒が集まりだして、本格的に始めたのが、1863年9月。わずか1ヶ月のですが、ヘボン塾の方が最初です。しかも、こちらは私塾。つまり日本で最初の民間の英語学校ということにもなります。

そのうち、ぜひ「横浜、日本英語学習事始め」なんていうイベント(展示会、ワークショップ、トークセッション)プロデュースしたいです。

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