2010年1月19日火曜日

ロバート・サブダの飛び出す絵本でハートを鷲づかみ!

クリスマスの時期にたくさん本屋さんに並んでいたので、たぶんご存じの方が多いかと思いますが、ロバート・サブダが私の周りでブームになっています。私も、本屋さんで初めて見た時、子供の頃によく見ていた飛び出す絵本とはずいぶん違って、すごく精巧な作りに驚きました。しばらくして、女友達が渋谷でやっているバーに行くと、本屋で見た不思議の国のアリスの飛び出す絵本が!友達もすっかりお気に入りになっていて、その後行くたびに飛び出す絵本が増えていきました。

ロバート・サブダ。ニューヨーク在住の絵本アーティストです。絵本作家というよりも、たぶんアーティストと呼んだ方がぴったりきます。まだ、見たことのない方は、ぜひ近くの大きな本屋さんの児童書コーナーに行ってみてください。サブダの絵本の本当のすごさは、たぶん体験しないと分かりません。普通よくある飛び出す絵本は、絵が単に立体化したという感じですが、サブダの場合は、立体化された絵自体に物語りがあり、世界があり、動きがあり、時には音や空気、あるいは香りや触感があるように感じさせもします。もちろん、広げたときに、これどうやって作ったんだろうという驚きと、たたむ時にまた、これどうやって納まるように設計するんだろうというさらなる驚きがあります。

公式ウェッブサイトによると、ロバート・サブダは、ミシガン州のデトロイトから100キロ少し西にいったところにあるピンクニーという、人口2千人ほどの村で生まれ育ちました。子供の頃、親がいつもお話を読んでくれるような家庭で育ちました。父親は石工と大工で、自分の手で何かを創り上げることへの興味は父親の影響で培われました。

また、地元のダンススクールを営んでいた母親のところで、タップダンスをしたり、ダンスで物語を表現したり、また背景を作ったりという芸術表現を楽しんでいました。

学校では、サブダがアートが大好きなことを知っていた先生に、学校の掲示板を作るのを任されて、紙のコラージュで掲示板を飾ったりしました。

飛び出す絵本との出会いは、なんと歯科医院でのことでした。最初にいった歯医者でとっても痛い思いをしたので、そこには絶対に行きたくないということで、新しい歯医者に連れて行かれました。そこで気を紛らわせるために、母親から言われて本を取りに行ったサブダが手にしたのが飛び出す絵本でした。英語でいうと Pop-up book。そこで出会った本に魅せられて、やがて美術学校に進んだサブダは出版社の子供の本の部門でインターンシップをしながら、絵本についてあらゆることを学びました。

下着のパッケージデザインの仕事をしながら、やがて子供の本のイラストの仕事をするようになり、ずっとやりたかった飛び出す絵本を作るチャンスをねらっていました。

今では、散らかり放題でも誰からも怒られない環境で、好きなだけ飛び出す絵本をパートナーと制作しています。

サブダの本はもちろんですが、彼の公式ウェッブサイトも覗いてみてください。本の紹介はもちろんですが、面白いのは、"Make your own pop-ups" というページがあって、簡単なものから、ちょっと手の込んだものまで、写真といっしょに詳しく手順が載っていて、自分で飛び出す絵本を作ってみることができます。説明が英語ですから、英語の勉強だと思ってチャレンジしてみてはどうでしょう? 飛び出す絵本作りを楽しみながら、英語も勉強できる。まさに一石二鳥です。

さて、私の女友達によると、女性はこの絵本をプレゼンとされると喜ぶこと間違いがないそうです。サブダの飛び出す絵本をプレゼントして、意中の女性の心を鷲づかみにできるよとのこと。男性の方、試してみてはいかが?

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