2010年2月19日金曜日

英語のプレッシャーが日に日に... あなたの職場もそうですか?

先日、デザイン関係の仕事をしている友人と話をしていて、こんな話を聞きました。その友人の知り合いが、海外との商談は以前は通訳を付けていたのに、経費削減のため通訳を頼む予算がなく、自分たちでなんとかしなきゃいけなくなっている。でも、英語は満足に話せないし、それがすごくプレッシャーでたいへんだということだそうです。

旅行や、日常生活の用事ならそれなりになんとかなるっても、いざ仕事となるとやはり失敗は許されないというプレッシャーは大きいですよね。でも、予算が足りなくて、通訳や翻訳は頼めない。そんな状況で悲鳴を上げている方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

控えめなはずの日本人ですが(最近はそうでもないみたいですが...)、英語を話すとなると、なぜか自己主張のとっても強い人に変身してしまいます。よく観察してみると、言葉は出てこなくても、とりあえず伝えようという気持ちがすごく強く出ている人がとても多いです。

また、これはいつもひやひやするのですが、けっこう英語を話せる人で、話せるという自信からなのか、必要以上に強い態度で話す人がびっくりするほどいます。ひやひやするというのは、そういう話し方だと、相手には、かなり高飛車で傲慢に聞こえるような言い方をしているからです。

アメリカ人は特に、仕事の場でもジョークを言ったり、あまり堅苦しくない、どちらかというとくだけた表現を使ったりすることが多いです。何かの発表とか、講演とか、ちょっと公式の場所とかでないと、あらたまった表現は使わない傾向にあります。逆に、アメリカ人があらたまった堅苦しい言い方をしている時は、覚悟したほうがいいかもしれません。

実は、これをけっこう英語を話せる人がやってしまいます。日本は仕事場ではフォーマルが基本ですから、それをそのまま英語に置き換えてしまうのかもしれません。言葉が必要以上に硬い表現で、しかもにこりともせずに、淡々と話をします。聞いている方は、かなり圧迫感を覚えてしまいます。

コミュニケーションの基本は、英語でも日本語でも、相手への思いやりと、興味関心を示すこと、笑顔、感謝、これらが必要です。伝えようとする前に、まずは耳を傾ける。そして、相手がいったことをまずは、受け止め、賞賛してあげて、感謝をする。そして必要なら、自分が思うこと、考えることを添える。これをキャッチーボールのように繰り返していくことで、相手とよい関係を築くことができるようになります。

英語で自分の意見を話すことを学ぶ前に、ぜひ相手のことをもっと知ったり、相手のことを引き出したりすることを英語でも心がけてみてください。具体的には、相手への質問と、賞賛の言葉を、英語でぜひたくさんストックしておきましょう。そして、感謝の言葉も。

自分の事ばかり言っていると、相手からの質問がどんどん来ますから、それに着いていくだけで精一杯になったり、途中で答えられなくて、真っ白になってしまいます。

巷に出ているディベートや、自己表現の本や英語のレッスンは、こうした人間関係ができあがった上で、初めて活きてきます。それをしないで、主張ばかりしている人は、たとえその人の英語がどんなに完璧でネイティブなみでも、どんなに英語の達人として日本であがめ立てられていても、たぶん欧米にいくと、陰で嫌なやつ、生意気なやつと言われていると思います。だから、どうか下手でも、笑顔で相手に興味を持って、もっと知りたい、教えてほしいという思いで質問し、相手を褒めてみてください。とってもよい人間関係ができて、英語のプレッシャーなんてどこかへ飛んでいきます!

いくつか、英語のほめことばを学べるサイトを挙げてみました。これ、自分にも言ってあげると、気分よくなりますね。


授業で使える英語のほめことば 95集 by 猪野 真理

英語褒め言葉集

e ample praise.(ほめちぎれ!)-励ます、認める、受け止める超短い英語集(3)

- by 川神正輝

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