2010年1月16日土曜日

かいじゅうたちのいるところ

昨日からいよいよ公開になった映画「かいじゅうたちのいるところ」
Where the Wild Things Are かいじゅうたちのいるところは、Maurice Sendak の絵本の映画化。札幌で大学教員だった時にテキストとして使ったので思い出がある。

絵本をテキストに使ったのは、幼児教育学科の英語の授業だったこともあるが、アメリカの公共放送 (PBS) で 2008年まで放送された、Reading Rainbowという大好きな子供番組の影響もある。この番組のホストでエグゼクティブ・プロデューサーは、LeVar Burton。Star Trek: the Next Generation のチーフエンジニア、ジョーディの役者さんでもある。

番組の主な内容は、有名人による本の朗読とBurtonによる色々な職業の人へのインタビュー。そして、子供達が自分のお気に入りの本を紹介するというのが主な内容。センダックの絵本に出あったのは確かこの番組の中でだった。大物映画俳優など、びっくりするような人が登場して、本を朗読するのも、毎回見ていてとっても楽しみだった。

Burton がオススメの本を紹介した後の決まり文句、"But you don't have to take my word for it." が懐かしい!

Sendak の本との出会いも、この番組を通して。誰が朗読したのか、それとも子供達が紹介したのか、残念ながら記憶がないが、ちょっとグロテスクな感じの、でもとってもふしぎなかわいさがあるセンダックの絵本の世界に、すっと引き込まれていった感覚は今でも覚えている。

英語の勉強に絵本を選ぶ人も、けっこう多いと思う。文章が短いので、それほど負担なく読めるし、オススメ。
でも、なんでもそうだけど、勉強しよう!って構えないで、リラックスしてまずはその世界を楽しんで見るのがいいと思う。

言葉のリズム、絵との不思議なバランス、簡単だけど厳選されたコトバ、色、音、香り...
感覚を研ぎ澄まして、感じるものをすなおに受け取る...

絵本はそんなふうに、普段忘れていた感覚を呼び覚ますのにとってもいいのではないかと思う。
そして、感覚をすなおに解放して英語に向き合うと、きっと勉強しようとして聞こえてこなかったもの、話そうとして出てこなかった言葉、伝えようとしてうまく伝わらなかったことが、スムーズに回り出す。

映画ももちろん、楽しみです。上映館があちこちにあるみたいです。絵本と映画、どちらもおすすめします。
But you don' have to take my word for it!

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